未来

自動運転車の普及した未来のメリットを5つ考えた

米ウーバー・テクノロジーズの開発した自動運転車が人をはね、殺してしまったらしいですね。
自動運転車が歩行者をはね殺すのは初めてだとの事。

被害者の方は、道路の横断歩道のない所を渡っていたとの事ですが、ニュース映像では曲がった自転車が映し出されていて、本当に歩行していたのか、自転車に乗っていたのか判然としませんね。

何しろ、どういう状況で自動運転車が人をはねてしまったのか、詳しい続報はこれから出てくることでしょう。

非常に残念な事故が起こってしまったわけですが、この事故によって人類の自動運転技術の研究が終わってしまう事は現実的に考えられず、二度と同じ事故が起こらないように徹底的に原因は追及され、この方の犠牲はさらに完成度の高い自動運転プログラムに反映されていく事と思います。

そして今後更に、自動運転が発達したらどうなるのか。今日はそんな事を考えてみました。

自動運転が発達したらどうなる

事故が減る

現時点で世の中にどのくらいの完全自動運転車が走っているのかわかりませんが、20年も経てばそこかしこに自動運転車が走っているような未来がくるのじゃないでしょうか。

まず現状から確認すると、去年の交通事故の発生件数は以下の通りでした。

交通事故発生状況

道路の交通に関する統計 2017年より

それで、こちらが交通事故にまつわる死傷者の推移です。
被害者推移

そして、日本に運転免許証を持っている人は、ちょっとデータが古いのですが、平成25年時点で81,860,012人いるみたいです。

運転免許統計より

どのくらいの免許所持者がアクティブに運転をしているのかというのは抜きにして考えてみると、免許所持者のざっと0.6%弱くらいの人が毎年、大小の事故を起こしていると言えます。

0.6%というと、1000人の内6人が毎年何らかの交通事故に巻き込まれているという事になります。この数字が多いか少ないかはそれぞれの主観によるところだと思いますが、私には多く感じられますね…。

そんで法律の整備や、電子素子、センサーの発達によって安全装置が装備されている影響でしょうか。この数は年々減っていく傾向にあるようです。

つまり既に「自動化」による事故被害の軽減が起こりつつあるのではないかな、と思うとともに、この流れの行き着く先、究極のところが「自動運転」なわけですね。

というか、自動運転車がさっさと広まらないと、他ならぬ日本はマジでヤバいんですよ。

下のグラフがその理由なのですが、平成47年、つまり17年後には80歳以上が日本総人口の15%近く程度になってしまうようです。

年齢別人口推移

統計局ホームページ/平成25年/統計トピックスNo.72 統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)-「敬老の日」にちなんで-/I 高齢者の人口

若者の減り続ける日本でありますし、それに伴い年金が減り続ける事も相まって高齢者の方が自動車を運転する機会もこれまで以上に増えるのではないかと予測します。

すみやかに自動運転が社会の主流をしめることが出来なければ、通学中の子供の列にお年寄りが突っ込むといった悲しい事故が起こる可能性が、今よりも格段にあがってしまう事になるでしょう。

車の保険料が安くなる

自動運転技術が成熟すれば、社会全体の事故の起こる確率は激減し、そうなると車の保険料が安くなります。

自動運転車に乗っている人は、保険料が安くなるなんていう特典がつく事で乗り換える人も増えるのではないかと思います。

燃費が上がる

車間距離を適切にとることで、燃料を食う急加速、急減速もなくなるでしょう。

また事故が起こるから車には装甲が必要なワケですが、事故の起こる可能性がなければ別に外側は紙でも良いわけです。

ついては燃費が上がる事になるでしょうし、内装の自由度もあがると思います。

渋滞が緩和される

車全体が一つの群れとして効率よく同期して動く事によって、渋滞がなくなる可能性があります。緩和どころかなくなるかも?

緊急車両は今よりも速く、確実に目的地に着けるようになるでしょう。

またインターネットの発達が進み、なおかつ通貨の電子化が進めば、目的地につく時間をコントロールする事もできると思います。

今日は目的地に急いで着きたいなとした時に料金を払えば、他の車両よりも速く目的地に着く権利が買えるようになるかも知れません。向かうところすべての信号機が青になったりしたら爽快でしょうね。

タクシーが必要なくなる

自分が乗ってても乗っていなくても、システムに制御されて動く車が自動運転車ですので、自宅の車にスマホからアクセスすれば、GPS信号を追って迎えに来てくれるという事になると思います。

人々は終電の時間を気にせず酒が飲めるようになりますね。

今あげた5つ以外にもいいことあるかも知れませんが、「車を運転する楽しさ」というのはだいぶ減るのかなという気がしますね。

例えば人口密度の高い街中では人間が運転することは不可能になるのではないでしょうか。

郊外なら安全システムに見張られた上での運転はさせてもらえるかも知れませんね。

まあしかし、交通事故にあうかも知れない、人を傷つけてしまうかも知れないリスクに比べれば、ぜんぜんマシだと思います。

例えばちょっと昔は飲酒運転が横行していたらしいですね。しかし今では法の力によって飲酒運転なんてやる気がなくなる程のリスクが課されています。

おそらく、この流れと同じ感じになるのかなと。つまり

自動車を自分で運転するなんて、なんて安全意識にかけた馬鹿者だろうか。

っていう意見が近い将来大多数になるのでは。

僕個人的にはそんな未来が来ることに異議無しですね〜。運転する時間、別の事してたいし!

まあ自動運転車だらけになってくると今度はクラッキング(悪意のあるハッキング)こわいですけどね〜。

何がこわいって、これを絶対に防ぐ方法は絶対にないってところ・・・。

これからの戦争は現実世界でどんぱちやるよりも、コンピューターの制御を奪い、戦う力を奪うような有り様がメインになってくるんじゃないかなーと思うのです。

このあたりについてはまた別の機会で書きたいと思います。

ではでは!

 

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