こころ

道に横たわるホームレスの見る夢はどんなものだろう

先日、福岡の天神まで遊びに行ってきました。

多くの人が急ぎ足で流れる道の脇に、一人の老人がぐったりと力なく横たわって居ました。その身なりからして、すぐにホームレスの人だと分かりました。
うなだれるその姿を哀れに思った僕は、その人にいくらかの金を渡そうと思いました。

しかし大都会天神には人が余りにも多すぎた。
周りの人からどう思われるだろうかという気がして、お金を渡す事ができませんでした。

という話を先輩に語ったところ

「お前金渡さなくて良かったよ。そんな所に寝転んでる奴は頭おかしくなってるんだから、お前、金渡したら殴られてたかもよ。」

と言われました。なるほど。

妻にもその、ホームレス的な人の話をしました。

「俺らも2つ3つ間違えたら、あんな風になる可能性があるんじゃないだろうか」と。

妻は「ならんならん。なるわけない。」とあっさり否定しました。強い。

確かに、例え僕が全てを失ったとしても、あそこであんな風な姿になって寝転ぶという事になるだろうか、と言われると、わかりませんが多分、そうはならない気がします。

先輩は

「オレなら最寄りのコンビニに強盗しに行くよ、一応刃物出して"こんなもん出してすまんけど、怪我はさせとうないから金を出してくれ"って言う。それで警察に行けばなんとかなるやろ。」

と言っていました。強い。
いざという時は使わせてもらいたいと思いました。

物事は最悪のケースを考えて、受け容れる事で楽観的になれるという話を見たことがあります。最悪のケースが訪れたとしても、まあ何とかなるという上の様な話は、この日本で生きてゆく中で、いつでも自分を助けてくれる杖のようなものになるのではないかと思います。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

どうにも難しい話ですが…
究極的に、人は自分の一番楽だと思う方へ向かってゆくものだと思うんです。

忙しく仕事をしている人
ニートをやっている人
いつも笑顔で愉快な人
いつも泣いていて悲しい人
悲しいから怒っている寂しい人

人の生き方はそれぞれですが、皆「そうしている事が楽」というのは共通しているんじゃないかと思うんですよね。

そして「そうしている事が楽」な事が、いつしか一番得意になったりもするのでしょう。

 

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