日記

美しい物は外にではなく、自分の中にある

IMG_5314

先週の土曜日に、ピアノ教室に通っている子どもたちの発表会を見に行ってきた。

場所は佐世保アルカス(市民文化ホール)の中ホールで行われるとあって、本格的なものだった。

この様な場所を用意してやれる大人の力というのは素晴らしいものだな、と思った。

子どもたちはみんなおしゃれな、発表会用のフォーマルな衣装に身を包んで、ひたむきな演奏を聴かせてくれた。

音楽を始めたばかりの子供達の演奏は拙かったが、先生に導かれながら、一生懸命音を紡いでいた。

その子達の演奏が終わるとき、できるだけ大きな拍手を送りたい気持ちになった。

多分、人というのは、こういう場所で一生懸命演奏をして、その最後に拍手を浴びる事でわずかでも良い方に向かう事ができるものだと思う。

演奏を聴かせてくれたお礼にその小さなプラスをお返しするのは当然だと思った。

本来のここに来た目的であった、僕の恋人の妹の演奏もとても素晴らしく、聴き入る事が出来た。

というのは実は少し嘘が混じっていて、僕はとにかく良い写真を残す事に一生懸命だった。

写真を撮るときというのは、一人だけ特別な空間に居るようなもので、意識はファインダーに集中しているので、ピアノは遠くで鳴っている様な感覚だった。

とにかく、私は自分なりに納得の行く写真が撮れたと思ったし、その間に聴こえるピアノの音色は彼女らしいかわいい音で、素晴らしく完璧なものに感じる事ができた。

ドビュッシー「月の光」

プログラムの最後から2番め、ピアノ教室から卒業するという今年18歳の女性が弾いた「月の光」に僕は完全に聴き入ってしまった。

その人は小学校に入るか入らないかの頃からピアノを続けているらしい。

これまでの感謝の気持ちを込めて弾くとあったその演奏は本当に素晴らしかった。

僕は、静かな夜に青い月が浜辺を照らし、そこに繰り返しうち寄せる白い波頭がキラキラと輝く情景を脳裏に浮かべていた。

僕は2つのことに感動していた。

1つはもちろん眼前で演奏してくれている彼女に対して。

彼女のこれまでの人生のほとんどの時間、ともにあったピアノという楽器を使った彼女の人間性の発露の輝きに心を打たれていた。

そして2つめはその事を感じ、感激できている自分に感動していた。

美しい物は結局、自分の外ではなく、自分の心の内にあるのだと思う。

あの演奏を聴いてから、僕は、自分にも頼りに出来る楽器があるという事に大きな喜びと感謝を感じている。

音楽は深い。

意思の力は無限であり、その力は音楽の、一音のすみずみにまで満ち渡らせる事ができると思った。

そして音楽の一音に意識を研ぎ澄ますように、日々、瞬間をより意識して過ごして行きたいと思っている。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

それではまた。

 

この記事が気に入ったらいいね!しよう
🍀

更新情報をお届けします

関連記事

  1. 日記

    死について、訂正と追記

    昨日書いた、一つ前の記事「死について」の文章を書いた後、普段あ…

  2. 日記

    ブログを書くという事は、自分自身を知る作業だと思う。自分の足元を掘ろう。

    一ヶ月くらい大体毎日ブログを更新しています。記事数はこの記事が上がれ…

  3. こころ

    人は錯覚の中でしか生きられないけれど、それを選ぶことは出来る

    先日、久々に友人たちと火を囲んでのバーベキューを楽しみました。ここ…

  4. 写真

    石木ダム建造予定地の川原地区に行ってきて、ダムについて調べてみたよ

    この間、させぼ通信という佐世保の情報サイトを運営しているタケディーから…

  5. 日記

    焦らず一歩一歩を踏みしめながら大切な物を拾ってゆく2016年にしたい。

    昨日の夜は佐賀から友達が遊びに来てくれたので、一晩中酒を飲み交わしまし…

  6. レビュー

    シンプルな人生がお好みの方へ!初期仏教に関して僕が読んだ本一覧

    どうも〜。最近はすっかり見た目はカトリック、中身は仏教徒のわたしです。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

スポンサーリンク

  1. レビュー

    RUN PFC!最近で一番良いと思ったダイエット支援アプリ
  2. 日記

    近況的なこと – 地獄の引っ越し騒ぎをこえて
  3. 日記

    無計画広島旅行記 厳島神社編
  4. ライフハック

    作りたいものが明確になったとき、意識している事。
  5. 写真

    佐世保ぶらりチャリ旅
PAGE TOP