日記

スケートパークを求めて。佐世保市民と佐世保犬のオアシス、烏帽子岳

久しぶりに家の近くの烏帽子岳という山に登ってきた。
近くとは言え、今調べてみると標高は568メートルもあり、車であってもグネグネとした山道の上り下りは一苦労の場所である。

目的は、最近出来たという噂のスケートパークを見に行く為だ。

有志によって「烏帽子スポーツの里」という、佐世保市のちびっ子達のエネルギー発散を一手にうけおっていそうな大公園の敷地内に、それは作られたらしい。

時間は5時。暗くなるまでにはまだ少し時間があった・・・のだが・・・。

「閉門は5時です」

半開きになったスポーツの里門の横に立てられた看板の文字は、力の込もった太字でそう書かれていた。門はとても頑丈そうで一度閉められると朝まで出られそうにない。

しばらく辺りをウロウロしてみたものの、やはり目的地は完全に敷地の奥であり、影も形も見えない。

トランクから、先日の誕生日に妻に買ってもらった新しいスケートボード「キリンボード号」の無言の抗議を感じる。

「やれやれ、仕方のない奴だ」

俺は車を脇道に停め、スポーツの里門前の広場でキリンボード号と戯れることにした。

路面は結構な荒れ具合で一瞬躊躇したが、キリンボード号の「自分、タイヤ柔いんで大丈夫ッスよ」という気配を頼りに乗り出した。

キリンボード号は実にスムーズに滑り、多少の小石なんて弾き飛ばす程の健脚ぶりを披露したのだった。

キリンボード号近影

しばらく進むと22段くらいの階段が眼前に現れた。

アメリカのプロスケートボード選手が25段の階段をスケートボードで飛んだ映像を見たことのある俺は、「100万やるからここを飛べ」と言われたとして果たして行けるだろうか、行けたとしても骨の一本や二本では済むまい、などと、改めて世界のイカれた人たちはすごいイカれ具合をしていらっしゃるものだと身震いをした。

しばらくそこでフラフラとスケートボーディングに興じていると、急に犬達が集まり始めた。
一番多いときで10メートル四方の中に5〜6匹は居たんじゃないだろうか。都市部では考えられない犬密度に胸が躍る。

「さすがは烏帽子様じゃ」と山を讃える気持ちで犬たちの写真を撮りまくった。

突然人間にレンズを向けると嫌な顔をされる事の方が多いと思うが、犬にレンズを向けられた飼い主さんたちは大抵みんないい顔をする。

なかでも結構でかい犬が紐なしで放たれていて、躍動感がすごかった。

紐なし躍動犬

飼い主の人は「噛まないから大丈夫」「ほーらほら、だーめーよ〜」と妻と義妹にじゃれつく飼い犬に終始いい笑顔を向けていた。

後で知ったが、「ドッグランえぼし」という犬達の社交場がこの近くにあるらしい。

実に愛らしい犬

本格的に日が暮れ始めたので、山の頂上付近に移動してオレンジ色から藍色に変わる静かな空の下で妻の写真を撮った。

烏帽子岳は9合目程までは車でたどり着けるのだが、残り1合は徒歩でしか登れない。

俺はどうせなら頂上を目指したかったが、同行の皆が「行きたければお前一人が勝手に行くと良い」という雰囲気を醸し出していたので諦めて帰路についた。

秋らしく空の高い、清々しい一日だった。

 

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