1年くらい前だろうか、Youtubeで「ジレットプログライド」というひげ剃りが盛んにコマーシャルされていた。30秒間強制的に見せられるひげ剃りのCMに当時はイラついていたのだが。ある時ひげ剃りを求めて立ち寄ったドラッグストアで義弟が言った、
「ジレットプログライド、良いらしいよ」
という言葉に乗せられて買ってしまう程には、やはりCMの効果はあったという事だろう。
買って帰ったその日の夜に早速つかってみると、なるほど、とても調子がよかった。
刃の並ぶ面のフチのところに水で濡らすとヌルヌルする部分があり、毛が刃に剃られる前に自動的にお肌にヌルヌルを塗ってくれるのが好感触だ。
しかし当然というべきか、すぐにヌルヌルはしなくなった。そんなもんかと少しガッカリはしたが、問題なく使い続けていた。
1ヶ月くらいした頃、そろそろ刃の弱りを感じ始めたので、最初に買った時についてきた替刃に交換した。
またヌルヌルが戻ってきて、頬がゆるんだ。
それから何ヶ月経っただろう。俺はまだ二代目の替刃を使っていた。
ヌルヌルはおろか、刃も既に刃こぼれしているのだろう。切れ味を失くした刃を髭にあてる度、切り損ねた髭が引っ張られて痛い。
ひげ剃り負けをした鼻の下を撫でながら思った。どうしてこんな事になってしまったのか。理由は一つ、ジレットプログライドの替刃が高価すぎるのだ。
替刃一つが1000円近くするジレットプログライドの替刃を買うのに躊躇している間に時間ばかりが過ぎてしまった。
正直なところ、替刃一つに1000円も使うならホテルのアメニティとして置いてある2枚羽カミソリを使い捨てで大量に買った方がマシだと思える。
思えば義弟の年齢は14歳だった。ひげ剃りの良し悪しは分からない年齢のはずだが、ユーチューバーが大好きな彼の事、恐らく情報源は私と同じだったと思われる。
ジレットプログライドの素晴らしさを30秒間見せつけられ、サブリミナル効果よろしく、きっと良い物だと思い込ませられ、熱に浮かされて替刃のランニングコストも忘れてひげ剃りを買った。というと少し言い過ぎだろうか。
という事で今回は替刃の安いひげ剃りを探して買ってみました。
サムライエッジ
このひげ剃りの素晴らしさは、その切れ味もさることながら志の高さだと思う。
公式から引用させてもらいます。
カミソリは毎日使う消耗品です。「毎日使うものだから、値頃感ある価格でご提供したい。」この思いを胸に開発しました。
フェザーは、コストダウンする為に海外で生産したりはしません。品質の維持と社会貢献を目指し、国内生産にこだわっています。
「サムライエッジ」の名前の由来は、日本製(サムライ)、と刃(エッジ)にとことんこだわった事から、「サムライエッジ」とネーミングしました。
実にサムライの名に相応しいひげ剃りだと思うが、皆さんはどう思うだろうか。
「マイルドブレイド機構」によって刃先の圧力を分散する事でスムーズな髭そり心地を追及しているとのこと。この事で刃の数を三枚に抑えコストダウンを図りつつ、肌への優しさも実現しているのだろう。
実際に使ってみた感想としても、まるで刃が肌に触れていないような、全く髭剃っている感じがしない程だった、と思ったら刃カバーを付けたまま髭を剃ろうとしていた事に気づいた。
改めてカバーを外して髭剃ってみたところ、全く髭が引っ張られることなくサラリと剃れた。
2017/10/12現在、キャンペーンを行っているようでAmazonでは641円で売られている。
本体に1つ刃が付いて、替刃が他に2つ付いている。安すぎて心配になるほどだ。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
中年になると髭の伸びが早く、しかも頑丈さを増している気がする。
一説によると成人男性の髭の硬さは同じ太さの銅線に匹敵するほどらしく、顔から銅線が生えてくるカルマを背負っている男という性に若干の戸惑いを感じる今日このごろ。
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