先日、こんなツイートが僕のタイムラインに流れてきました。
「こんなにそばにいるのに」 母が亡くなった夜、その顔を見た僕は
⇒ https://t.co/zgoCHJjcVt今なら分かる… 母が夜中に携帯を鳴らし、遅くまで起きていてくれた理由 pic.twitter.com/6qz4bPbVQ4
— grape (@grapeejp) 2017年9月4日
気になってリンク先に行きましたところ、面白そうだったので購入してみました。
すると何だかとても感情が動いてしまったので、皆さんと共有したいと思いました。
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った
作者の人のお母さんに病気が見つかった所から物語が始まるのですが、お母さんが徐々に弱って行き、息を引き取り、それから後の日々が作者の心情とともに描かれます。
絵柄がサザエさん的な見やすい絵柄で、その事が感情移入を手伝っているのかなあなんて思いました。
母親って、最も近しい肉親だと思うんですよね。みんな例外なく、母親の血肉を分けられて産まれてくるので。こう書くと自分の分身である様な存在なのですが、自分以外であるという意味で原理的に他人であるという不思議な関係だなあと思います。
まあ世の中には色々な母親が居る事ですので、なんとも一概には言えないのですが、マザコンの皆さんには一読の価値があると思います。
母親が存命の方には今何が出来るかという事を、そして既に亡くしてしまった人は共感を、得られるものかも知れません。
この本を見終えた後、僕は実家に帰って母の作ってくれた夕飯を感慨深く頂いたのでした。父と母がいつか死んでしまうなんて、まだ僕も信じられないですねえ。
作中に妻を亡くして酒浸りになったお父さんが「オレはもう金も何も要らない。死にたいんじゃー。」と泣き叫ぶシーンがあるのですが、大切な人の命の前には何もかもが霞んでしまうという努力ではどうしようもないハードルを、この世界はまだまだ用意しているという事実に、空恐ろしさを感じずにはいれませんでした。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
コンプレックスというと、「劣等感」と言った風に認識されている事が多いと思いますが、goo国語辞典で調べてみると
精神分析用語。情緒的に強く色づけされた表象が複合した心理。抑圧されながら無意識のうちに存在し、現実の行動に影響力をもつ。マザーコンプレックス・エディプスコンプレックス・インフェリオリティーコンプレックスなど。複合感情。複合観念。
という意味がありまして、この意味においては育ててくれた人間に対してコンプレックスを抱いていない人間は果たして存在するのかというような気がしてきます。(居ないだろ)
例に漏れず僕もコンプレックスの塊でありますけれども、願わくばそれらを正しく自覚できる知恵が欲しいと思いますね。
更新情報をお届けします
この記事へのコメントはありません。