道をあるいているときなんかにふと、どこからともなく薫る香りがとても懐かしい事があります。
通りすがりの人から、昔親しかった人の使っていた香水の香りがしたりなんかりして、行き過ぎてゆく、その香りを残す人の顔が気になったりもします。
いずれにしても、その香りの正体はわからないまま。
わかる香りの事は、懐かしいとは感じないからです。
懐かしい香りが鼻をくすぐるとき、自然と心の中から顕(あらわ)れてくる感情があります。
それはどうやら、喜びや嬉しさに似た感情です。
それを感じた直後、あとを追うほのかな、やるせなさや切なさに似た感情。
人生を通して熟成された、複雑にないまぜになった感情は、とても味わいぶかいものですね。
それは夕陽の沈むのを見るときの気持ちに似ている気がします。
楽しかった今日にありがとう。さようなら。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
コップの中で溶ける氷がカランとなる瞬間が好きです。
それではまた。
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