この記事の目次
東京旅行に行ってきた。
今日からしばらくは、5日間にわたった東京旅行について振り返って書いていきたい。
旅の始まりとモバイルSuica
18日の木曜日、8:35の飛行機に乗って長崎空港から羽田空港へ飛んだ。
滑走路から飛び立つ瞬間、こんなにも大勢の人々を載せたものに浮力を与える圧倒的なエネルギーを制御出来ている飛行機というものはスゴイな。と心の中で喝采を送った。
飛行機の落ちる可能性について目をそらすには、そういった論理的な事を考えるのが一番だ。
途中飛行機がガタガタ揺れた時、肘掛けを掴む手にはいっそうの力が込もったが、飛行機に乗り慣れていそうな周りの人々を見渡すと皆落ちついていたので、私も平静を装った。
ANAの機内Wi-Fiでは飛行機の現在地が見られるのが楽しかった。
窓から見える丈夫そうな羽とエンジンに安堵し、遠くに望む富士山の大きさに大自然を感じたり、東京の工業地帯はどうしてこんなに黒いんだ?
などと考えていたらいつの間にか羽田空港に到着、東京旅行がスタートした。
その1:iPhoneのモバイルSuicaは便利
首都圏では公共交通機関にまつわる支払いはICカード(代表的なものでSUICA)によって統一されており、これを使えば現金を使っていちいち切符を買うよりも素早く効率的に支払いが出来る。通常はカードを買って、そこに電子マネーをチャージして使うのだが、私は東京旅行にそなえて、iPhoneのアップルペイとSuicaが連動した、モバイルSuicaを使えるようにしていた。
こいつを使うにはiPhoneをICカードの読み込み部分に近づけるだけで良いらしいが、何しろこれまで一度もやった事がないので、ちゃんと機能するかとても不安だった。
タイミングの悪い事に羽田空港の駅の改札は人でごった返しており、もしも改札を通る時に私のモバイルSuicaが認められず、警告音とともに改札の人止め棒が上がってしまったとしたら、私の後ろに並ぶ大勢の都会人達は皆この田舎者を疎ましく思うだろうと、緊張した。
祈るような気持ちでiPhoneをICカード読み取り部分にタッチ。幸い私の心配は現実となる事なく、すんなり改札を通る事ができた。
認証が終えた事を示す、液晶に映るSuicaのマスコットであるペンギンが頼もしく思えた。
悲劇、チャージ不能のモバイルSuica、その復旧
品川から浅草に向かったあと、1000円だけチャージしていたモバイルSuicaの残高に不安を感じたのでアップルペイ(クレジットカード)を使ってお金をチャージしようと考えた。
iPhoneに入っているアプリを起動して、ログインしようとすると、アカウントが認証されない。
はて?
何度か試していると「アカウントをロックしました。しばらく経ってからやり直すか、センターに連絡してください」という主旨のメッセージと電話番号が表示され、にっちもさっちも行かなくなった。
そこで書いてある電話番号に電話をかけてみるが、一向に繋がる様子がない。
浅草の仲見世通りの賑わいとは裏腹に、私の心は深く沈んだが、それでも根気よく電話をかけ続けているとようやく繋がり、5分程待ったあとにオペレーターの人と直接会話ができるようになった。
本人を証明するための個人情報を伝えたあとはトントン拍子でパスワードのリセット→新しいパスワードの設定が終わり、すぐにモバイルSuicaが使えるようになった。
電話が繋がりにくいのはどうかと思ったが、オペレーターの人と、アプリの対応はとても素晴らしかった。
気分が良くなった私は3000円をSuicaにチャージしたのだった。
今調べてみると、iPhone7以降の機種ならモバイルSuicaが使えるようなので、対応機種を持っている人でSuicaが使える地域に住んでいる人には、ぜひモバイルSuicaとアップルペイの設定をする事をおすすめしたく思った次第である。
というのも、妻がSuica互換のICカードに現金を使ってチャージをするため、駅構内にあるチャージマシンに一万円を投じたところ、そのおつりはすべて千円札でゆっくりと丁寧に一枚ずつ吐き出された事で、危うく電車に間に合わなくなりそうだった事があったのだった。
いつでもどこでもチャージできるモバイルSuicaは、やはり便利だ。
その2:駅すぱあととYahoo乗換案内は必須
東京に来たらモバイルSuicaに加えて、かならず入れておきたいアプリが「駅すぱあと」と「Yahoo乗り換え案内」だ。
駅すぱあとはシンプルで見やすいのだが、その分情報量が少ない。
Yahoo乗換案内は今自分が乗るべき電車がどこに居るのか、自分が乗っている電車がどこを走っているのかまで把握できる点が素晴らしい。
加えて駅すぱあとが目的の駅しか指定できないのに対し、Yahoo乗換案内は例えばスカイツリーとか東京都町とかそういうランドマークを指定するだけで自動的に最寄り駅を導き出してくれたりするのが便利。
駅すぱあとの場合だとグーグルマップを開いてランドマークの最寄り駅を自分で探し、そこを指定する必要がある。
総合的に考えるとYahoo乗換案内が良いと思う。
さて、これらがあれば東京の移動についてはほぼほぼ困らない…と言いたいところだけれど、実際にはずっと混乱していた。
なにしろ東京の鉄道網は複雑に絡み合いすぎて、結局私は最後まで何も把握する事が出来ずに東京旅行を終えた。
「何々線はこちら」という表示がそこかしこ中に表示されているのだけれど、全くの素人である私にとっては、あまり分かりやすいとは言えないものだった。
すべての道を検証したわけではないので予想にすぎないのだけど、たぶん目的のホームに対していくつもの道があるのだと思う。それらの道すべてに対して同じアイコンで表示がされているので、結局どっちなんだろう、どれなんだろうと迷う訳であります。
それからある路線内に別の路線の改札が入っていて、通り抜けできずに出ようと思ったらお金払うかキャンセル手続きをしないと行けなかったりなどなどの罠。
ITの力でなんとかなってるけど、そもそも物理的に整理が足りてない印象。
2020年の東京オリンピック、海外の人いっぱい来るけど、大変だろうなあ・・・。
駅構内でも自分の位置を把握するシステムがあって、構内のナビゲーションをしてくれるアプリがあれば解決できるんだろうけどね。
まあしばらく住めば慣れるんだろうけど、生粋の田舎者である私はオロオロと翻弄されるがままでありました。
その3:帰宅ラッシュで人口過密→スリに注意
夕方6時くらいになると、電車は人で一杯に。
冷たい外気と、電車の中に満載されている人々の熱気との温度差で、ガラスが曇った状態の車両がホームに滑り込んでくる。
この時点ですでに、私などはもう「うわぁ」という感じだった。
わずかの隙間に遠慮がちに乗り込むと、後ろからさらに乗ってくる人々に背中を押されてあっという間に人々はおしくらまんじゅう状態に。
この状況、田舎民の私からしたら控えめに言ってもスゲエなと。
老若男女がわずかのスペースに隙間なく詰めこまれている。
「東京の人たちは田舎の人たちよりもパーソナルスペースが狭いに違いない」という事をうすぼんやりと思いながら目的地まで電車に揺られていた。
この時私はリュックサックを背負っていて、中に貴重品は入っていなかったのだけど、開けられたり、何かを盗られたりするかも知れないな〜なんて覚悟だけはしておいた。しかし結局はまったくの無傷で
日本の治安の良さすげえ!!と激しく感動した。
それからも度々こういう状況には出くわしましたが、結局なんの被害も受けませんでした。
運が良かっただけなのかも知れないけど、東京の人たちはみんな無防備にリュックを背負い、手を伸ばせばすぐにジッパーを開けられる状況に自らの荷物を晒していた。
東京はそれほどに治安の良い町なのだろう。しかし
海外ではリュックは使えない
というのは良く聞く話しだけれども、ほんとうそうなんだろうなあと思ったのでした。
私の心が荒んでいるだけなのかも知れないけど、スる気があるヤツがいれば一発だよねこれ。
日本は平和だなあと思って調べてみると、やっぱり東京はそれなりにスリ事件が起こっているらしい。

引用元:日本はスリ・ひったくり天国!!被害に遭わない為の防犯対策&防止方法 : http://natural-friends.jp/pickpocket/

引用元:【国勢調査】東京圏への人口集中が止まらない! 地方創生は「絵に描いた餅」になってしまうのか : http://blogos.com/article/163275/
都市の人口比を考慮しても、東京のスリ事件はダントツで多い事がわかる。
という事でどうやら私は運が良かっただけのようなので、東京に旅行に行こうと思っている方々におかれましては、貴重品は肌身離さず持っておくことをおすすめしたいです。
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