先日、はじめての冬キャンプに行ってきたのですが、まーめっちゃくちゃ寒かったです。
思わず前回のキャンプで友人にいただいたエマージェンシーシートを使おうかと思ったほど…。
まあしかし一度痛い目に見ないと成長はないわけで、とは言え痛い目を見る人間はなるべく少ない方が良いにきまっています。
というわけで今回の経験を経て得たことを、今日は皆さんにお伝えできればーと思います。
寝る時に石油ストーブは役に立たない
これは小さめのテントを使っている場合という前提条件付きになりますが、自分のテントは5人で寝られるタイプなので、普通のテントを使っている人にとって通常、石油ストーブは役にたたないと理解してもらっても良いかもしれません。
自分が買ったストーブはこれで
あえて持ち回りやすいように小さいものを選んで買ったのですが、このサイズでもその燃焼エネルギーは凄まじく、テントの中で使うとすぐにテント内の温度が暑いと感じるレベルになりました。
当日、温湿度計を持っていくのを忘れてしまったのですが、おそらく外気温は2〜3度だったと思われます。
それが5分くらいストーブを炊くだけで室温は30度前後まで上がったと感じられました。
これだけのエネルギーが発散されているとなると、出てくる一酸化炭素の量も半端ではないはず。
これではストーブを使いながら眠れるわけがないな、と。
寝室と前室が完全に分離したタイプの大きな連結テントならストーブを炊きながら眠るという選択肢もあるのかもしれませんが、普通のテントで普通のストーブは使えたものじゃないんだなということを学びました。
テントの外にいる時は火さえ欠かさなければ凍えることはありません。焚火すごく温かいので。
問題は寝る時、テントの中でどうやって体温の保温をするか。
んでストーブが使えないと知った自分は4つの策を考えました。
- カイロを活用
- もっと小さなストーブを使う
- いい寝袋を買う
- バッテリー+電気毛布
それぞれ検証していきたいと思います。
カイロを活用
ストーブが使えないとわかった時点で自分が採った方法がこれでした。
幸い、こんなこともあろうかと道具箱の中に10コずつ、貼るホッカイロと普通のホッカイロを持って行っていました。
寝袋に入って30分ほどが経ったあと「このままでは朝には冷たくなってしまう…」と感じた私は一念発起して外においてある道具箱に走り、貼るホッカイロを取り出し、体中にベタベタ7枚貼りました。
そして熱量がホッカイロの十倍と言われる「ハクキンカイロ」を首元に仕込み、難を逃れたのでした。
夜中ちょっと寒いと感じることはあったのですが、朝まで眠ることができました。
ホッカイロを貼る枚数や場所をよく考えれば、ひょっとするとこれで九州の冬くらいはなんとかなるのかなと思いました。
まあしかしひと晩過ごすたびに多くのゴミが出てしまうのは残念なところ。
もっと小さなストーブを使う
カセットコンロに使うカセットガスを使って暖を取ることができるアイテムもあります。
しかしこれの欠点は3時間でガス缶を一本消費してしまうところ。
眠りについてから3時間後というと、ちょうど最も冷え込む時間帯にあたるんじゃないかな。
そのタイミングで切れてしまうのはつらすぎる。
このアイテムのみでなく、他の保温アイテムと組み合わせでないとひと晩ぐっすりというわけにはいかないでしょう。
また一酸化炭素についても警戒しないといけませんし…。
多分、テントの中で火を使うというのが、選択肢としてはかなり難しいものなんだろうと思います。
煙突付きの薪ストーブとかだったら安全なのかなあ?
いい寝袋を買う
世の中には-20℃対応というようなとてもいい寝袋があるんですが、お値段も相応に高くなります。
いっそ4〜5万の寝袋を買うという選択もあるかと思ったのですが、ここは九州、そんなにいい寝袋を買ったとしても一年のうちに使える期間はごくわずかということになるよなあと。
自分が東北以北の人だったら、良い寝袋を買うという選択もあり得たかと思いますが、今はとりあえず必要なさそうなので見送りました。
バッテリー+電気毛布
最後にもってきましたが、自分としてはこれが本命です。
通常の電気ヒーターに対して、電気毛布は空気中に熱線を放射するわけではないので保温効率が高いと思われます。
今回、寒い中眠ってみて分かったんですが、自分の場合は背中から肩にかけてが特に寒いと感じました。
逆に足の方は、当時ズボンを脱いで寝てたんですがさほど寒さを感じませんでした。なので電気毛布はひざ掛けタイプのサイズのもので上半身を温めれば十分だと予想できます。
私はすでにひざ掛けタイプの電気毛布を5年ほど前から愛用しているんですが、これは出力Maxで55W消費します。
(こいつは昔変な病気にかかって、布団と毛布で丸まっても寒くて寒くてたまらない時にぬくもりをくれた頼もしい相棒です。)
ただ、55Wはダニを殺す機能を使う時に用いる出力ですので、通常は30W程度の出力で十分に温かく使えます。
ということは8時間眠るとして、30W x 8h = 240Whの容量を持つバッテリーがあるといいなあと思って探してみたところ、いいのが見つかりました。
こちら容量は240Wh、AC出力がついて200Wまでの出力なら問題ないということで、余裕で電気毛布をドライブできそうです。
使用温度範囲も-10~40℃と頼もしい。
逆にいうと-10℃を下回りそうな環境では役に立たないということになりますが、まあ九州においては問題ないでしょう。
ただ、過信は禁物ですね。
ツイッター上でカイロだけで-10℃まで行けたという実体験をいただきましたので、冬キャンプではホッカイロの常備はマストと言えると思います。
なんだかんだでカイロで-10度までは凌げた!
テント内のストーブは怖いよね〜。— すすすSP (@smellllyyyy) December 9, 2019
それと、たとえ焚き火にあたっていても足先はなかなか温めることができません。
そんなとき、自分はホッカイロを靴のつま先に入れることでかなり救われたということもお伝えしたいと思います。
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バッテリーって、キャンプ以外にも色々つぶしが効きそうで、それも今回の決め手となりました。
参考までに、手元の資料ではiPhone8のバッテリー容量は1821mAhとあります。iPhoneはUSB給電のできる5V駆動ですので、1.821Ah * 5V = 9Whのバッテリー容量を持つということになります。
240Whのバッテリーがあればバッテリーが満充電の場合iPhone8が26回充電可能ということになります。こう考えると結構大きいですね。
今度冬キャンプに行ったときにバッテリーの使い勝手とか、なにか特筆すべきことがあればまたここに書かせていただきます。
どうもご覧いただきありがとうございます。
ではまた
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