抽象的にものごとを考えられる
先日読んだ本に、頭がいいことというのはどういうことかという話が書いてありました。
一般的に頭がいい=IQが高いということは、抽象的にものごとを考えることのできる度合いのことらしいです。
例えば、コップについて考えてみたいとおもいます。
まずはこのコップ(カップ)について具体的に考えてみます。
白い陶器で出来ている様子で、すべすべしている、絵柄が書いてあり、皿の上に乗っている。なかには透き通った緋色の液体が入っている。
逆に、抽象的にコップを例えてみると、「食器」であると言えると思います。
抽象的にすればするほど、他のものとの共通点が増えていきます。
「食器」をさらに抽象的に言えば、「器」ですね。
もっと言えば「道具」・・・からの「物質」
このレベルになると人間もコップも同じです。
究極的には、「振動(エネルギー)」という事になるでしょうか。
聞いたはなしによると、一流の数学者の中にも計算が苦手という人がいるらしいです。
その人たちは抽象的な概念のまま数式を作っていくので、具体的な数字というのは使わないらしいんですね。
プログラミングなどについても同じ事がいえます。
優れたプログラムというものは、いかに、抽象的に概念を書きあらわせるかというのがとても大切で。
抽象的である、つまり他のものとの共通点を持ったままであるほうが、様々な場面で使い回しがきくからです。
たとえば車のガソリン代の計算をするとします。今のガソリン代が1Lにつき120円、燃料タンクが40Lだったとした場合、
計算をすると、ガソリンがカラの状態から満タンにするには 120(円) × 40(L)= 4800(円) という事がわかります。
しかしプログラムで書く場合、様々なガソリン価格、ガソリンタンクの容量に対応したいです。なので
ガソリン代 × ガソリンタンク容量 = ガソリン満タンの価格
と定義してあげる事で、さまざまなケースに対応できるような、柔軟性のあるプログラムが作れるんですね。
実際に使うときには、ガソリン代とガソリンタンク容量の数字をはめ込むだけで、ガソリン満タンの価格を得る事ができるように作っていくのです。
頭がいい子供を育てるには
その本には、頭のいい子供を育てる方法も書いてありました。
それは、できるだけ多くの問いかけをする事であると。
一つのモノゴトについて「なんでそう思ったの?」「なんでそうしたの?」とたずねることで、モノゴトを抽象的に考えることができるようになるらしいです。
たしかに、問題を解決するには、その問題の外側から眺める事ができないといけないワケで、それは抽象度をあげることにほかならないということですネ。
われわれ大人の問題についても、根本からの解決をしようと思えば、本質を見抜く努力をする他にないものだと思います。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
記憶力がいい、人の感情を察するのがはやい、というのも一種の頭の良さですよネ。
まあここまで頭の良さを語っていてなんですが、じつは頭の良さなんて、あまり人生にとって重要な要素ではないような気もします。
人にとってもっとも大切なことは、豊かな心を持つことができること、なんじゃないかなあ。
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