先日、アマゾンプライムビデオを観終わってから何気なくテレビを地デジに戻して流していた事があった。
が、一時間も経たない内に耐えきれず電源を落としてしまった。
ちょうど夜のニュースの時間帯だったという事もあると思うが、次から次へとまあ、ネガティブなニュース多すぎ!って思うのですが皆さんはどう思われるだろうか。
やれ人が死んだ、誰がセクハラした、失脚しただのなんだの、子供の育成に良くないのでは?なんて心配しすぎだろうか。
人間というものは不安を感じると無意識に逃避行動に走るらしい。
逃避行動は人それぞれ、酒を飲むことだったり、甘い物を食べる事だったり、タバコを吸うことだったり。
夜の深酒やスナック菓子の食い過ぎがやめられないという人はテレビの見すぎを疑ってみる価値はある。
面白いのがタバコのパッケージには病気になりますよ的な事が書いてあるが、あれを見ることで喫煙者は喫煙を避けるようになるかと思いきやむしろ、より逃避行動的に喫煙したくなるという。
世の中がそこまで考えてネガティブなニュースを流しているというのはいささか勘ぐり過ぎだと思われるかもしれないが、そもそも、この社会の構造が不安を煽ってナンボだという事は承知しておきたい。
この資本主義というやつは、常に経済的な成長を求められるという前提がある。ゆえに、俺達が常に何かに不足していると感じ続けていないと困ったことになる、と考えている人たちは多いという事だ。
需要は作り出すもので、それは欠乏感を煽ることで達成される。
テレビを見ている間中、見ている人は「あなたは足りていない」というメッセージを受け取る事になる。
希望が持てるのは、最近の若い人たちは、もういい加減テレビが有害で、垂れ流して見続けるのは脳みそが汚染される行為だということに皆気づいているのではないかという事だ。
インターネット上ではYoutubeを始めとする情報サイトで、純粋に興味のある事を調べて番組を見ているし「あと◯秒でCMをスキップできます」を連打している姿は頼もしい。
まあ俺はYoutuberとか全然興味ないのだけど、一人でプロデューサー、ディレクター、タレント、エディット、ブロードキャストまでをやりきれてしまうというのは本当にテクノロジーの進歩を感じるし、その努力が報われる土壌が既に完成しているというのは素晴らしい事に思える。
こういう人たちは簡単に言えば一人テレビ局であり、まあ一人だからこそやれる事に限界もあるのだろうけれども、こういった人たちの中から新しい放送局が今後生まれてくるのだろうなあとほのかに期待している。
そういう視点で見れば、ブログを書くというこの行為もインターネット時代によって拓かれた、「一人出版局」行為なのである。
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