先日、父親から誘われて佐世保市の消防局で開かれた「普通救命講習Ⅰ」というものを受けてきました。
なかなか興味深い話をきかせてもらいました。
たとえば、救急車が消防署をでて現場に到着するまで、平均でどのくらいの時間がかかるかご存知でしょうか。
およそ、「8.9分」らしいです。
かつてはもっと早く到着出来ていたらしいのですが、車の通行の増加と、高層住宅の増加など都市構造の複雑化に伴って、じわじわ遅くなっているようです。
とにかく心臓マッサージ
かつては脈拍などを採って、心肺停止状態であるかを確認していたみたいなのですが、今は呼吸をしているかどうかが心肺停止の基準であるようです。
そのときも口の前に手を持って行って呼吸を調べるのは難しいらしく、呼吸に伴って胸の上下する動きを観察するようにと言われました。
そしてもし、呼吸が止まっている場合は即刻心臓マッサージをしなければならないということです。
なぜ心臓マッサージをするのか
脳は血液の流れが止まると3分で壊れ始めるらしいです。
脳の血流をとどめないように、心臓の血液を送るポンプの役目を、人の手によって代替する作業、それが心臓マッサージ(胸骨圧迫)なんですね。
心臓マッサージをする事で、心臓を回復させるのだと思っていたのですが、厳密には脳の血流に主眼が置かれていることだったのです。
心臓マッサージをしなかった場合、病院で蘇生に成功したとしても脳に後遺症が残ってしまうんですね。それは誰も望まない結果だと思います。
しかし心臓マッサージってめちゃくちゃ体力使うんですね。3分間くらい続けてやっただけでかなり疲れました。
初めてAEDを使った
AEDとはAutomated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略で、その名の通り心臓の震え(心室細動)を取り除く機械です。
心肺機能が低下すると、心臓が細かく震えるらしいんですね。この状態になると心臓は無駄にエネルギーを使いまくってそのまま死に至るらしく。
この震えを強制的に電気ショックによって止めるのがAEDなんですね。つまり心臓を一旦止めるための機械なのです。
AEDの中には湿布からコードが伸びているようなものが入っていました。これを心臓を挟む位置に貼り付けて電気ショックを流すのです。
手順などは音声ガイダンスが開けた直後から自動で流れ始めるので、多分、開けさえすれば誰でも使えるものだと思います。
たった一度受けるだけで万が一に備えることができる
心臓マッサージや人工呼吸の正しいやり方を初めて実践的に知る事ができました。
この技術や知識って、知ってて損はないと思います。全然難しい事でもないですしね。
ただ、本当に誰かに心臓マッサージをするとした場合、やっぱりバッキバキに肋骨折れちゃったりするらしいので、そこを乗り越えるのは並大抵ではなさそうですが命には代えられませんものね。
実際には胸骨と肋骨をつなぐ軟骨が外れちゃうって事らしいのですが、胸がボッコリと凹むらしいです。怖い怖い。
とはいえ、外れた肋骨はちゃんと繋ぎ直す事が出来るらしいですが。。。
今年度の普通救命講習は僕が先日受けたので終わりのようですが、また来年度こういう講習が開かれることと思います。
佐世保でなくてもそれぞれの地域の消防局で開かれているのでしょうね。ありがたいことです。
なにしろ、大切な人の命が危ない時に役に立てる事のできる技術です。そんな事が起こらないのが一番であるのは当然ですが、転ばぬ先の杖として、みなさんにも是非おすすめしたいと思いました。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
それではまた♪
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