福島の原発があんな事になってしまって以来、ずっと原発の事は気にしています。
爆発が起こったあの日から、事態は一向に好転していないように思えます。
実際、今この瞬間も汚染水で海洋は汚染され、地下水も汚染されていっているのでしょう。
そんな中でも昨日、伊方原発:再稼働、愛媛県議会が同意とあるように、各地の原発が再稼働していっているようです。
そして、原発を再稼働する事に反対している人も沢山いらっしゃる様子ですね。
原発再稼働について
結論から言えば僕は賛成です。
そもそも、廃炉にしたからって原発はすぐに壊せないんです。
この資料を見ると
長期対応が求められる原発の廃炉.xls - hairo.pdf
廃炉にはおよそ800億円かかり、23〜28年の時間がかかるとあります。
なぜこんなにも長い時間がかかるかと言うと、原発内部はどこも放射能に汚染されており、作業が出来るレベルになるまでこのくらいの時間がかかるという事です。
しかも、これらはあくまで予定であって、これまで原発を廃炉した経験の乏しい人々が予定どおり終わらせられるとは到底思えません。
建設に3000億から4000億かかると言われている原発を、さらに解体費用およそ800億円と30年弱の時間をかけてやるわけです。
ちなみに長崎県の税収を調べてみたところ、2011年度の時点ですが、11億 1,173万 9千円の黒字とあります。
800億円が一地方において簡単に負担出来る金額ではないというのが分かると思います。
じゃあどうするか、もうこれお金かけちゃった分は動かしながら回収するしかないと思うんですよね。
もちろん、今回の事を教訓に、同じ状況で同じ事が二度と起きないようにする事が前提です。
そもそも経済って言うのは、古代中国の世を治め民を救済することを意味する「経国済民」からなっています。
経済が悪いと人が大量に死ぬんです。
故郷から退去を余儀なくされた福島周辺の人々は本当に気の毒だと思います。子どもたちだけでも遠く離れて暮らしてもらいたいものです。
しかしその感情とは裏腹に、原発が悪いようだ、それなら全部廃炉にしようといった風に極端に白黒つけられるものじゃない。
危ないものでも使えるものは細心の注意を払いながら使っていくしかないんだと思います。
ちなみに、新しい原発を建設する事に関しては大反対です。
問題を先送りするという事
原発問題は大きな問題の先送り事例の1つです。いつか廃炉にしなきゃいけない事を分かっておきながら、あるいは安全な行き場のない核廃棄物を延々出しながら運用していかなくちゃならない。
他にも、政府の借金の問題や、少子化対策、最たる物で年金のシステム。
もっと真面目にやれよと、その時々の政治に対して文句の1つも言いたくなりますが、そのシステムに携わって救われている人々がいる限り、スパっと手を引く事なんてできないでしょう。
そしてこうやって書いてて思うことは、「やっぱり投票行かなくちゃいけないんだよなあ」という事です。
多くの時間をかけてついた贅肉を落とすときに、日々の努力と多くの時間がかかってしまうように、問題に特効薬なんて存在せず、一つ一つは小さい力でも、大量に集まる事が解決に至る道なんだと思います。
とは言え僕は未来に対しては楽観的です。
そのうち、放射能を消す技術が開発されるでしょう。少子化を止める何かが起こるでしょう。
でなければ国が滅びるだけで、そうなったらまた何かしら考えて生きるだけです。
その時々に出来る事をやるのみだと思います。
もしも最期がやって来て、倒れる事があるとしても前のめりでありたいものですね。
それではまた。
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