こころ

私達が何を好きになるかは運次第だし、好きの気持ちに貴賤はない。

多分、私はちょっと人より変わっているのだと思う。テレビに出てくる人を好きだと思ったことはないし。

というとちょっと語弊があるのかもしれない。

きれいな人だなとか、かっこいい人だなとは思うことがある。

とはいえ、芸能人の誰それが出るからという動機でテレビ番組を見たことは、これまで一度もないと思う。

ましてや芸能人を好きだと思ったことは一度もない。

子供のころは人とはなしを合わせるためにテレビの誰々が好きだなんて言っていたこともあった。

しかし当時、あれは無理やりひり出したアレだった。

実際に私が好きだったのはゲーム、漫画、パソコンだったのだ。

完全に陰キャです。本当にありがとうございました。

そんな私なので当然のようにアイドル等には今も昔も興味がない。

しかし最近、義妹があるアイドルグループにハマってしまった影響で、妻もそのアイドルグループの映像を見たり曲を聞いたりするようになった。

そんな中ふと、アイドルにどハマって何十万というお金を浪費してしまったという人のはなしを思い出して、妻がそんなふうになってしまいやしないか、心配になったのだった。

そこでひとつ、妻はそんな風になったりする感じはあるのかどうか聞いてみることにした。

すると妻は、全然そんな大金をかけたりするような好きさではないと答えた。

私はその答えを聞いてホッとしたが、妻は言葉を続けた。

「でも、あなたはパソコンに何十万円もかけているよね。それと本質は一緒だよね。」

私は一瞬、ムっとしたのだった。

私のコンピューターに対する真摯な愛と、アイドル好きの気持ちを一緒にされては困るぜ、と。

すぐにもっともらしくその旨の反論をしようと思ったが、私の口から客観的に見てイケてそうな答えが出ることはついぞなかった。それはそうだ。

私がちょっと高尚だと思いたかったコンピューターや漫画やゲームに対する愛は、アイドルが好きという気持ちと何ら変わらないのだから。

ちょっと考えると当たり前のことかもしれないし、妻にとっては多分ずっと前から当たり前のことだったのだろう。

どうやら自分はいつからか勘違いをしていたようだ。

好きの気持ち

好きっていう気持ちが、能動的なものなのか、受動的なものなのか、自分にはいまいちよく分からない。

いや、多分受動的なものなんだろう。気づけばそこにあるのが「好き」ってやつだ。

そう言えばプロゲーマーの梅原大吾氏が自著の中で「好きというのは呪いのようなものだ」ということを語っていた。

世の中であまり良いものとされていないことを好きな人、みんなが共感できることじゃないだろうか。

対象がなんであれ、好きである以上、好きになっちまったもんは仕方ない。

ただその人が好きなモノゴトというのは、言わばその人が信仰する宗教のようなもので、誰かの信じる宗教を馬鹿にしたり、無理矢理改宗させるようなことがあるとすれば、そこに戦争が起こることもまた歴史の必然なのであった。

そんなワケでこの度、高尚なモノ、高尚でないモノ、なんていう括り方は無意味であるという結論に至りました。

とはいえ往々にして、昨日は自分と同じ価値観だったあの人が、今日はもう自分とは別の世界の住人になってしまっていたりするワケで、それが近しい人間なら離れて暮らすのがお互いの平和のためによかったりだったりして。

人生って相変わらず運要素ハンパねーなーなんて、今日も思ったのでした。

気負う必要がないのは、人生がほぼ100%運ゲーだから

ジャンルとしては同じ「ゲーム」に違いないのに、将棋は一日中やることが許されて、スマホのゲームは良くない、みたいな風潮、気を抜くと作りがちですね。

両者の違いはそれが社会的にどれほど認められているか、とか、将来的にどれだけ金になりそうか、ってところでしょうか。

こんな理由ならばクソくらえって思いますが、自分も割と毒されやすいんですよね。

おしまい。



本日もG線上のきりんにお越しいただきありがとうございました。

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