今日はすごい雨でしたね。
その雨の中、アルカス佐世保(市民文化ホール)に行ってきました。
父が市で開催されている市民参加型のコンサートにエントリーするということだったのでした。
父の元気な写真を撮ろうと思い、写真を撮影してきました次第です。
コンサートホールなどでは基本的に距離が遠く、なおかつストロボを炊くのが禁止されているケースが多いです。
これはカメラにとって最も不利な場所だといえます。
今日は、そんな中でもそれなりの写真を撮ろうとしたときに、気をつけるべき点を書いてみようと思います。
1:できるだけ明るいレンズを持っていく
レンズの仕様をみると、○-○mm f○-○ という表記を見ることができると思います。
一例として、キャノンのレンズでいうと
EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
などです。
これは焦点距離が広角側24mmから望遠側105mmまでズームができるという事です。
よってこういう○−○mmというレンズは「ズームレンズ」と呼ばれます。
逆に○mmという表記のみのレンズもあります。こういうレンズは焦点距離を変えることができないので、「単焦点レンズ」と呼ばれます。
そしてもうひとつの数字にF値というものがあります。
上の例のレンズの場合、F3.5-5.6と書いてあります。
これは、広角側24mmの時にF3.5、望遠側105mmの時にはF5.6になるといういみです。
このF値、数字が小さければ小さいほど、明るいレンズだという事になります。
明るいというのは、暗いところに強いレンズだということです。
暗所での撮影が必要な場合は、この数字がなるべく小さいレンズをもっていきましょう。
ふつう、単焦点レンズの方が、レンズを構成するパーツレンズの数が少なくてすむので、明るいレンズになりやすいです。
2:撮影モードはマニュアル(モードM)でISO値を調整しながら撮影する
暗所での撮影がむずかしいのは、カメラのオート設定だけでは撮影がむずかしいからだと思います。
絞り優先で(モードA)撮影すると、会場の照明が変わったりすると極端にシャッタースピードが遅くなることがあります。
こうなると、ブレブレの写真が撮れてしまいます。
逆にシャッタースピード優先(モードS)で撮影すると、照明の変化で真っ暗の写真が撮れたりします。
まあ優れたAIを持っている最近のカメラだとこういうことはないのかも知れませんが、マニュアルで操作するに越したことはありません。
シャッタースピードは基本的に、焦点距離と同じかそれ以下分の1のスピードで手ブレの影響は受けにくくなると言われています。
わかりにくいですよね。
たとえば、50mmの焦点距離を持つレンズであれば、1/50秒のシャッタースピードを設定すれば、手ブレの影響は出にくいということです。
しかし1/50秒というのは意外と長い時間なので、手ブレは抑えられますが、被写体がブレてしまいがちです。
なので、被写体をきっちり止めたいときは、自分の場合1/150秒から1/200秒くらいのシャッタースピードは欲しいと思っています。
シャッタースピードをこのくらいに設定して、なおかつF値は最小、それでも暗い場合はISOをまずはがっつり上げてから、撮れた写真の具合を見て、下げながら調整します。
ISO値を上げると写真の画質は落ちてしまいますが、それでもブレたり真っ暗の使い物にならない写真しか撮れなかった場合に比べれば天と地の差です。
はらを決めてガッツリISO値を上げていきましょう。
それか、いっそISOはオートでもいいかもしれませんね。
3:RAWで撮る
ある程度のカメラを使っているばあい、RAW(生)データで撮影することができると思います。
RAWデータ形式は、JPGデータ形式よりもはるかに多くの情報を保持することができます。
RAWデータで撮ることによって、真っ暗で黒つぶれしているような部分が実は撮れていたり、明るすぎて白トビしているようなところが実はちゃんと解像できていたり、という事があります。
写真表現の幅がひろがるとともに、全然ダメだと思っていた写真を救済できたりしますので、撮影の際は忘れずにRAWでも出力するようにしておきましょう。
以上のような事に注意して撮影した写真が以下のとおりです。
おうおうにして、焦点距離の長くて、最小F値の小さいレンズは高価な場合がおおいです。
これもまた、暗所での撮影がむずかしい理由のひとつかもしれませんね。
ちなみにキャノンでいえばこのレンズ
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が暗所のコンサート撮影ではほぼ最強のレンズ選択となります。
価格的にも・・・。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
いつのまにかぼくが歳をとったように、父もずいぶん歳をとりましたが、まだまだ精力的に活動している父を見られる事は、息子としてはうれしいかぎりです。
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