僕は中学生の頃、部活をやっていなかった。
正確に言うと中学校の入学当初、バスケ部に所属していたが、辞めてしまった。
中学生になって最初の夏休み、毎日のキツイ部活をようやくしばらく休めるぞと、部活の予定表を見た。
するとほとんど毎日、部活動がある事を示す◯がついていて、それを見た僕は「もうダメだ。」と思った。
そして僕は部活を辞めた。
でもそのおかげでコンピューターにどっぷりハマる事ができ、それが今の仕事につながっている。
このニュースを見て、そんな思い出が蘇った。
教師の負担を減らすため「土日は部活の休養日に」 自民議員連盟がまとめ - ライブドアニュース
先生たちの善意によりかかる時代の終焉
思えば、夏休み中に毎日出てきて子どもたちを教えていた当時の先生は、大変であったことだろう。
僕が話に聞く範囲では、先生たちは部活を教えたからといって時間外の勤務手当などはもらっていないらしい。
これが全国的にそうであるならば、日本の部活動は先生たちの善意によって成り立っている事になる。
これによりかかるようでは遅かれ早かれ、ダメになってしまった事だろう。
むしろ今までよくこの仕組みで日本の部活文化は回ってきたものだなと思う。
しかしこれからさき、この提案がまとまれば、土日の部活はなくなってしまう。そうなると土日も部活をしたい子どもたちはどうすればいいのか。
自主的に練習したり、誰か大人が面倒を見たり、あるいは民間のクラブチームが勢力を増すのかも知れない。
ぼくはそれでいいと思う。
子供たちの可能性を、もっと広げることの出来る時代へ
そもそも、部活をするならば土日も休みなくやらなければならないという制度を一度見直すのにいいのではないだろうか。
子どもたちは中学校に上がり、運動系の部活に入ると、年中無休でそれに取り組まなければならなくなる。
これではせっかくの多感な時期をせまい人間関係の中で過ごすことになってしまいがちになり、僕はこれをいかがなものかと思う。
もちろん、休みのない厳しい環境で部活に取り組む事によって育まれるものは確実にあって、これを否定する気はまったくないのだが、みんながみんな、そんな勢いでスポーツに打ち込む必要はない気がする。
なんとなく部活をやっている子も多いはずで、そういう子どもたちに、その部活以外での可能性を探す機会があってもいいんじゃないだろうか。
逆に、部活が大好きで、そのスポーツに将来をかけているような子には、むしろ学校での勉強の時間をちょっと減らしてでもやらせてあげるといいと思う。
要するに、生徒の個々人の資質やニーズに合わせた教育を、そろそろテクノロジーの力を借りてやっていくべきではないのだろうかと思う。
(どういうふうにテクノロジーを生かすかというのは別の機会に述べたいと思う。)
画一的な教育は、戦時中の統制の取れた軍隊の育成、高度経済成長期において工場などのライン作業をやる人間を大量に養成する必要があった頃には有効であったかも知れないが、これからの時代には、ややそぐわなくなって来ているように思う。
日本の経済的な凋落は、たぶんこういう教育の在り方にも一因があると思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
学校で用意されている部活以外にも、世界には面白い物が沢山あるし、学校の外にも先生はたくさん居ると思うのです。
それではまた。
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