Gitってご存知でしょうか。ソフトウェア開発業界の人では知らない人の居ないほどの重要なソフトェアですが、簡単に言うとソフトウェアの開発中にセーブポイントを適時設定でき、必要な時に必要なだけセーブポイントに戻ったり進めたりする事ができるシステムです。
ソフトウェアを書いていると、さっきまで動いていたのに突然何故か動かなくなるという事がわりと頻繁に起こります。そういう時に、動いていた状態の頃と見比べたりする事で、何が問題で動かなくなったのかの原因を調査したりなどに使います。
または複数人で一つのソフトウェアを開発する際、新たな機能の追加をする時に安定版に影響を与えないように開発を進めて、最終的にそれを安定版に集約させたりなど、チームで効率よくソフトウェアの開発をするために使ったりします。
こういったシステムの事を「バージョン管理システム」と呼びます。
これで管理できるのは別にプログラムだけではなく、コンピューターで管理するすべてのコンテンツについてのバージョンが管理できるのも優れた点。例えば、お店のメニューとか、日記とか。
でもgitを使いこなすのは結構大変
gitはとても優れたソフトウェアなのですが、それ故にかなり複雑な仕組みを持っています。
私もこれまでは大体の感覚でgitと付き合ってきていたのですが、Webで無料のマンガ
マンガでわかるGit 第1話「Gitってなあに?」|CodeIQ MAGAZINE
を見たら、ちゃんと理解してなかった部分がよくわかったので買ってみました。
図示が多くて概念を理解しやすい。Gitで何ができるのかをとりあえず学ぶには最適です。
もう全部読んでしまいましたが、買ってよかったなーと思っています。
一つ不満があるとするならば、作中でのgitの操作についてはウィンドウズのGUI(画面付き)アプリを中心にして説明がなされていたのですが、コマンドラインでの説明にもっと力を入れてくれればよかったなあと。
まあしかし、大多数の読者的にはGUIアプリでの説明の方が需要が多いのだろうなと納得はしています。
マンガで学ぶって最強じゃないの
マンガというのは様々な手法や記号を用いて、重要な情報は強調、不要なものはできるだけ排除して人に伝えるという仕組みであり、それは新しい事を知りたいけれども、できるだけ楽をしたいという性質を持つ脳みそ的にはケーキを食うようなもんだという話しがあり、深く頷いたのでありました。
何しろマンガというものは図示が豊富で素晴らしい。
人間の脳というのは、特にイメージを重視するらしいのです。
というのも、まだ人間がチューチュー言って餌を探していたころ、突然でかい獣がやってきて仲間を食いました。するとあの黒くてモジャモジャの獣マジパネエって事でそいつには近寄らないでおこうね。という学習をしてきた結果、我々は今ここに生きているわけで。
そのイメージを伝える為に言語(記号情報)が発達してきたのだろうという経緯を考えるに、そもそも人はイメージでしか理解ができないのではないかな。
前に見た暗記法について説明してあった本を読んだときも、頭の中で連続的なストーリーにして記憶するということが書いてあったのを思い出します。
という事でイメージによる理解を助けるイラストがたくさん書かれているマンガによる学習というのはとても理にかなったものだろうと思うのです。
余談ですが、話していて賢いなと思う人は、物の構造を図にするのが上手い人多いですね。
多分そういう人は頭の中でイメージが固まっているから迷わず具体的な形に表現できるのだと思います。
まあそんなワケで、もし将来的に子供が出来る事があれば
これを全巻買って本棚に置いておきたいなあと。
いや、子供の為というよりもむしろ自分が読みたいですねこれは。
でもあまりにもマンガで学びすぎると、普通のイラストなしの文章をイメージに起こすのが苦手な人になってしまったりもするのかなあ?
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