Facebookやその他SNSなどで支援物資を送ります、送ってきましたという話が散見されていますが、僕は支援物資を個人や、小規模グループで集めて送る行為には反対です。
心情的にはすぐに現地にかけつけてどうにかしたいという気持ちは大変よくわかりますが、個人や小規模のグループで物資を送るのは、かえって現地の仕事を増やして混乱を及ぼす恐れがあります。
ほうぼうから大量の物資を無計画に送られたとしても、それを備蓄する場所が必要になりますし、また必要な物資というのも状況によって刻々変化していくものと考えられます。
例えば、ある瞬間紙おむつが不足していたとしても、自衛隊をはじめとする大規模な組織の支援によって突然必要でなくなったりするでしょう。
また、小規模のグループが大量に現地に入って道路事情を悪化させる事も考えられます。
更に現地はいまだに余震が続き、予断を許さない状況が続いています。支援のために現地入りした土地勘のない人が何かの事故に巻き込まれ、二次災害を引き起こさないともいえません。
このような事を考えれば、現地の状況を把握出来ていない状況でとりあえず物だけをもって駆けつけるというのは愚策と言わざるをえません。
東日本大震災での救援物資についての話がこちらに書いてあります。
今だから言える「要らなかった支援物資」 - 東日本大震災【第二の災害】 - NAVER まとめ
過去の教訓に学びましょう。
熊本を支援したい人は信用のできる機関からお金を送ろう
そもそも物というのはかさばるし、日持ちがしないという理由でお金が発明されました。
お金であれば必要な時に、必要な物を必要なだけ買う事ができます。
これから復興の道を歩む熊本にとって、必要なのは物資よりもお金です。
支援物資は自衛隊や大企業の支援にまかせておけばよいのです。
一般人が運ぶよりも大量に、素早く、適切に供給してくれます。
支援金を送る方法
我々ができる事は、信用のおけるルートから熊本にお金を送る事です。
例えば先日書いたこちらの記事にもまとめていますが
当初、【Yahoo!基金】熊本地震災害緊急支援募金 - Yahoo!ネット募金が最も良いと思っていたんですが、どうやら日本赤十字社が一番のようです。
日本赤十字社においては、寄せられた義援金は全額被災者に分配される。これまで復興事業に使われたことはない。日本赤十字社の運営は「社員」と呼ばれる会員からの寄付金や、「日本赤十字社の運営のための」寄付金で賄われており、義援金が日本赤十字社のスタッフの給与に使われることはない。従って建設業界など特定の業界に割り振られることはない。
クレジットカードで募金できる【Yahoo!基金】熊本地震災害緊急支援募金 - Yahoo!ネット募金ですが、寄付金の総額からクレジットカードの手数料は引かれている感じがします。
とはいえ日本赤十字社はクレジットカードで募金できる手軽さがないからなあ・・・と思ったら日本赤十字社にクレジットカードでも募金できるようです。
(※その後調べてみると、日本赤十字社に対しての募金はクレジットカードが使えるようですが、熊本地震被害についてのピンポイント募金は銀行振り込みでしかできないようでした。できるようにしてよ・・・。)
銀行振り込みで募金できる方は日本赤十字社に直接送りましょう。一番安心のようです。
クレジットカードで募金したい人は現状【Yahoo!基金】熊本地震災害緊急支援募金 - Yahoo!ネット募金からかなというところです。
これから町中で熊本への支援金の募金活動をする光景に出会う事もあると思いますが、ちゃんとお金が全額送られるという保証はないものがほとんどだと思います。
我々の善意がきちんと100%に近いかたちで現地に届くよう、信用のできる機関からお金を送るように意識しましょう。
ふるさと納税を使ってお金を送るのも良い方法だと思います。
無事だった人は普通の生活ができる事に感謝してお金を稼ごう
幸い、地震の被害のなかった我々のできる事は、あえて自分達の生活のペースを崩すことなく、いつもどおりきっちり働いてお金を稼いで現地に送る、もしくは現地のものを買うという事に尽きると思います。
手が空いている人は然るべきタイミングで、現地からのボランティアの募集があるかもしれませんので、それに参加するのも良いかと思います。
そうでない人は、日常の生活が送れる事に感謝をしつつ、被害にあった人々の無事と復興を祈りながら日常を生きましょう。
多分、それが我々にできる最も大きな貢献になると思います。
追記(16/04/21)
ここに来て日本赤十字社も怪しいという情報が入ってきました。
熊本地震/義援金を考えている方へ…赤十字はお勧めしません!15%も天引きして自分達の懐に!他の信頼 - みんなが知るべき情報/今日の物語
という事でもう、一番安全なのは熊本の義援金口座かなと。
上の図は平成28年熊本地震に伴う義援金の取扱いについて | 2016年のお知らせ(個人のお客さま) | 熊本銀行から借りてきました。
振り込みができる方は上記口座に振り込みされる事をおすすめします。
更新情報をお届けします
この記事へのコメントはありません。