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一ヶ月の早さを感じております。次回のもくもく会についてです。
前回と同じ、させぼ市民活動交流プラザにて開催です。
詳しくはこちらからどうぞ。
そもそも「もくもく会」とは、一般的にはみんなが自由にやりたい事をもちよって、同じ場所でもくもくと作業をする会という事なんですが、今まで2回とも、全然もくもくしていない会となっております。
「もくもく会」という名前を変更しないと誤解を生んでしまうのではないかと思うのですが、共同主催の大介くんは「これでいいんじゃないですかネ、なんかハードル低い感じして。」という感じなのでこのままでいいのかなって感じです。
まあ名付けも大事だとは思うのですが、要は中身がどうあるかって事の様な気がします。
そしてこの会については、肝心と思われる中身について、とても上質に仕上がっているものと思います。
仕上がっているというと仕上げているように思われるかも知れませんが、勝手にそうなっています。
なんの義務もない、みんなが自由に時間を過ごすだけの最高にゆるい会なのですが、毎回なんとなく身になる話が聞けるのは、集まっているメンバーの質がなせるワザなのかも知れませんね。
ソフトウェア(コンテンツ)制作についてのブルース
前回のもくもく会で出た議題に面白いものがありました。
それはソフトウェアやイラストを制作することに対しての報酬についてのお話だったのですが。
たとえばアメリカ人のプログラマーの年収はどの言語を扱うにしても軒並み平均年収1千万超えなのですが、日本の場合では平均400万円ほどです。
その30分でこなす仕事にかけた準備の時間は私の半生です。
また、プロのイラストレーターの方がイラスト制作にかかる時間を聞かれて、だいたい30分くらいで描けますと答えたところ、「30分で描けるなら○○円くらいで大丈夫ですよね。」とめちゃくちゃ安い金額を提示されて「いやいやいや」という話になったという事を聞きました。
その方は確かに30分でその絵が描けるかも知れませんが、その絵を30分で描くために、たくさんの本を読んだり、実際に画廊に足を運んだりして絵の勉強と練習を重ねて、機材やソフトを揃えて、それで30分で描けるようになっているワケで、普通の人は30で描けませんというか、そもそもその絵はその人じゃないと描けないワケで時間でその労働を推し量るのは無意味なんですね。
日本ではソフトウェアにお金を払う文化がとぼしい?
うちの会社はかつてコンピューターを作って売っていたらしいのですが、その時に経理の計算をするソフトウェアをタダでつけていたらしいです。
社長いわく「お客さんはハードにはお金を払うけれども、ソフトにはお金を払いたがらない。えー?ソフトは当然タダでしょ?」という感じだったらしく。
まあこれって日本人の気質なんですかね。そんなこんなで長い年月をかけてソフトウェアにお金を払わない文化を醸成していった結果、名だたるIT企業はほとんどがアメリカから生まれました。
まあアメリカが異常とも言えるわけですが、現状を少しでも良くしていかないと、これからの時代どうなるのかなと。
ソフトウェア技術者の環境は大事ですよ
これからもっともっと、コンピューターが生活のなかに溶け込んでゆきます。
それらの膨大な量のコンピューターを制御するには当然、ソフトウェアが必要になり、今後より多くのソフトウェア技術者が必要とされる事が予想されます。
システムの設計に関しては、一人の天才が居ればことたりちゃったりします。
しかし、設計されたものを設計どおりに動くものを作るには多くのソフトウェア技術者が必要になります。
そして一人の天才を生むにも、多くのソフトウェア技術者と、それを育成する土壌が必要なんですよね。
質というものは圧倒的な量をベースに生まれるものですからね。
でも市場原理的にはそうなの
とはいえそもそもデジタルであるって事は価値を生みにくいという事なんですよね。
デジタルの物というのは上に書いたとおり無限にコピーが作成できる訳で、それって需要と供給の関係で言えば供給が無限大なんですよ。
供給が無限大であれば、究極的には価値が0になるっていう事なんです。
世界全体が全てをデジタル化する方向に走っているので、これからもそこの辺りで悩むクリエイターは増えるのかなあと。
物を作る人それぞれが考えないといけないこと
こういう事を解決するにはどうすればいいのかなーと。
まあ多分、何かしらものを作れる人は「自分を安売りするな」っていうところに行き着くのかなって思うんですけど。
だれかが自分を安売りしてしまうと、また他のだれかがそれに対抗するべく安売りする必要が出てきて、それに対抗するためにまた自分が安売りする事になってというループにおちいってしまうのかなと。
それってコンテンツ制作業界全体に波及するんですよね。
コンテンツ制作に限って「自分の価値は自分で決める」しかない訳で、みんなもっとそこで踏ん張らないといけないのかなあと。
とはいえ、学習するためにかかった時間や、お金を度外視してしまえば30分でできちゃうのもまた事実で、とりあえず目先の生活をなんとかするためにできちゃうもんはやっちゃうっていう人も多いのかなあと。
まあ何にでも言える事なんですが、長期的なビジョンを持ってやっていかないといけないのかなあと。
社会全体としても、ソフトウェア・コンテンツに投資をするような意識が必要なのかなと。
よいコンテンツはたった一つでも当たれば多くの富をもたらしますからね。
それを生むためにも、やはり圧倒的な量というベースが必要になるという、ループですねえ。
どっかで好循環のの流れを作っていく事が大切なんでしょうね。
こういう事をどうにかする為にはどうする?(笑)っていう話を次回できたらなあとかぼんやりと、さきほど考えておりました。
本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。
俺は関係ないやって思ってるハード業界の方々も潜在的には同じです。
AIやロボットが台頭してきた時に、自分のとこはどんな付加価値をつける事ができるという事を考えておかないとですねー。
結局プラットフォーム(枠組み)を作れる人が強いよね。なんて思います。
最後に全然関係ないんですけど、「フリースタイルダンジョン」がめちゃくちゃ面白かったのでみんなYoutubeで検索して見てみる事をオススメするよ!
それではまた♪
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