エッセイ

「年末ジャンボ、10億円♪」が聞こえるたびにざわめいた胸の内について

昼ごはんを食べてから、小さなショッピングモールの中を通る途中にある宝くじ売り場から、年末ジャンボ宝くじの販売促進音声が聞こえてきた。

10秒おきくらいに「ねんまつジャンボ、10億円♪」と間の抜けた声であおってくる。

それを聞いた私の胸の内はざわめいた。

要するに「ねんまつジャンボ、10億円♪」を3回くらい聞いた時にイラっとしたのだ。

なぜだろう。

私は宝くじを買わない

私は少なくとも、ここ10年くらい宝くじを買っていない。

理由はどうせ当たらないと思ってるからなのだが、毎年当たっている人は確実に存在しているのだ。

あの間抜け声を聞いた時に瞬間的にそこまで考えて、現在金欠な身の上の私は嫉妬してしまったのだろうか。

いや、多分違うと思う。

私は多分、世の中の矛盾に対して怒りを感じていたのだと思う。

つまり、「お前ら射幸心あおりすぎだろう」と思ったのだ。

射幸心を煽る

思いがけない幸運によって利益を得たい、苦労なくいい思いをしたい、といった心理を助長すること。
射幸心を煽るとは – 日本語表現辞典 Weblio辞書

これは現在日本において、一般的に良くない事とされている。

個人間の賭け事などが禁止されている理由がそれだ。

私は賭け事の類は基本やらないが、この「射幸心を煽る」という事を理由に縮小させられている業界はたくさんある。

パチンコ業界のスロットマシーン等では大きく当たって大きく負けるような機械は射幸心を煽りすぎるとして規制されてしまったらしい。

また、一時期問題になったソーシャルゲームのガチャのレア当選確率や掛け金も、同様に射幸心を煽りすぎるという理由で規制されてしまっている。

私は、正直こんな規制は要らないと思っているタイプの人間だ。

理由はこちら
http://giraffeong.com/?p=1072

大きく掛けて大きく勝ったり負けたりすることと、時間をかけて小さくかけ続けて大きく勝ったり負けたりする事の違いがわからない。

射幸心の煽り方として、どちらが上か下かなんてないと思う。結局やるやつはやるし、やらない奴はやらないのだと思う。

誤解のないように言っておくが、私は賭博中毒の人やその家族にはおおいに同情する人間であるし、そういう人たちに対しては適切なカウンセリングや強制力が必要だと思っている。

そんな「射幸心は煽らないでおきましょうね。」というお上の決定に真っ向から対立するかのように、宝くじ屋のスピーカーからは「今度のジャンボは桁が違う☆」なんて聞こえてくるのだ。

お上公認の公営機関であるにも関わらず。片腹痛いZE☆

私は毎年、年末ジャンボ宝くじを買いまくって身を持ち崩している人は大量に発生していると見ている。

矛盾、二重基準

私は個人においての矛盾というのはおおいに存在してもいいと思っているし、なくす事は出来ないと思っている。

それは、自分が見て相手が矛盾していると思えるような部分も、相手にとっては矛盾している事になっていない事も多々あると思うからだ。

あまりに矛盾ばかりが目立つ人とは自然に距離を置いてしまうと思うし、それでいいと思っている。

しかし国の運営機関がそんな事でどうするのかと思う。

つまりこの様なわずかな矛盾のほころびはいたる所に存在しうるのであり、それは国という単位の限界を感じさせる。

今現在、資本主義経済の中で有利な立場に居るもの達が、今の彼らの基盤をさらに強化する為に、自分たちに有利なルールを定めるという、うんこループのまっただ中だと言うことだと思う。

この、今後さらに磨きがかかっていくであろう彼らの既得権拡大から逃れようと思えば、国外脱出もありかな。と真面目に考えてしまうのである。

それがもう本当にどうしようもなくなった時、そこから逃れる事の出来る力を蓄えて行きたいなと思った。

そしてこれは、現代を生きる我々全員の課題でもあると思う。本当の本当の最後の最後の所で、どうにかする事が出来るという事が人間の余裕や器の大きさになるのだと思う。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

それではまた。

 

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