先日夜、男たち3人が集まりました。
経済の歴史に詳しいT
軍事に詳しい兄
そして私
2週間ほどまえ、Tと交わしたツイッター上でのやりとりが面白かったからその続きをリアルでやろうという試みでした。
(私のツイッターアカウントはこちらです)
Tは色々な引用を元に語ってくれたので、とてもためになりました。
中でも印象的だったのが、デフレというのは労働者の賃金が下がるので、それはグローバリゼーションにとっては都合がいいという話で、国民の労働賃金が安いことはすなわち、安くでモノを作れることであり、安くでモノを輸出できることによって国際的な競争力を高めることになるのだという。
なのであえてこのデフレを政府は維持しているのではないかということでした。
そしてそもそも彼は経済のグローバル化には反対なのでした。
自分の中には経済のグローバル化に賛成とか反対とかいう概念がなかったので、これは面白かったです。
国家的視点で物事を見ているのだなあと。
私にとっては資本主義下においての高度情報化社会がグローバル化していくというのは当然の帰結であり、止めようがないものという認識でしたので。(そもそも人類は歴史上ずっと統合の流れにありますし)
最近ニュースで見たのですけど、Amazonは一兆円もの利益を得ておきながら収める税金はゼロどころか、むしろ還付金が返ってくるという状況のようです。
Amazonは1兆円以上の収益を上げるも納める税金はゼロ - GIGAZINE
これは長い時間をかけて大企業サイドが税制とそれを擁する政府に対して働きかけてきた結果であり、端的に現在の国家と企業の力関係を物語っていると思います。
そして今後この流れは加速していくだろうと思うし、古代エジプト、ローマ帝国、それらが滅びた原因というのは、時間が経つにつれて国家の運営側が腐敗して、税金をきちんと徴収することができなくなったからだと言われています。
売り上げランキング: 345
企業によって主権を奪われた国家は、どうなっていくのか。
私の浅薄な知識では推しはかること自体が無意味に思えるし、ひとまず国を、ひいては自分の暮らしをよくするために、ちゃんと選挙に行かないとなあとは思っているのですが、私は正直あまり政治に興味は持てないんですよね…。
投票所が操作されていない保証はないし、日本という国も資本主義の中にあるならば、資本主義の力の原理であるカネの論理で物事が動くのは当然じゃないだろうかって思ってしまうんですね。
国家を憂うなら、救う気概があるのなら、まずカネを持つのが一番早いんじゃない?っていう。
(こういうことを言うと、兄からは物質主義的すぎると言われますが)
ただ、今回のようなことを考える機会を持つことはとても大事なことだと思います。
少しでも多くの人々がこれらについて知ったり、考えたりすることで、一本一本はか細い糸でも、より集めれば太いロープになって大きな船も引き回せるようになったりする感じでどうにか流れを変えることができるかも?
200年前の産業革命以降、世界は大きく様相を変えたし、20世紀末に起こり、今も絶賛爆進中の情報革命によって世界は更にそのあり方を加速度的に変えてゆくでしょう。
私も、これを読んでくださったあなたも、激動の時代に生まれてしまったものですね。
じつに興味深いですね。
更新情報をお届けします
この記事へのコメントはありません。