32歳以前から書いておりますこのブログですが、早いもので、この度3年の月日が流れたようです。
まったく流行っているわけではないのですが、たまに「見てるよ」と言ってくださったり、感想をくださる人がいて、そういう人たちのおかげで続いているのだと思います。
石の上にも3年ということで、ようやく私もブログ初心者脱出とでも言わせていただけるでしょうか。
そんな感じで節目となりましたので、今日は私にとってのブログというものについて簡単に書かせていただこうと思います。
ブログを書くことで変わったこと
かつては毎日更新していた時期もありましたが、最近は大体週に1回くらいの更新ペースに落ち着いているように思います。
頭がゆるくなった
最初、このブログは私の考えの整理の為に書いていました。
とくに誰かに読んでもらいたいというわけでもなく、ただ自分の考えを整理する為に書き続けていました。
突き詰めると人の興味というのは「自分は何者で、どこから来てどこへ行くのか」という点に集約されるものかと思いますが、そういうことを見つめる上で、このブログはとても役に立ってくれました。
おかげでこのブログを書く前よりかは、自分が何者であるかということを知れたような気がしています。
そして、もはやそういう「自分は何者で、どこから来てどこへ行くのか」というような、考えても仕方のないことについては、あまり興味もなくなりました。
分からないものは分からないものとして放っておくという、「色々あるけど出来ることに集中しようね」という絶妙なポジティブさが備わったようです。
その結果、最近は人の役に立つようなことを書きたいと思うようになりました。
かつては己のために書き、今は人のために書きたいというような気持ちです。まあそれが却って自分のためになるということでもあるのですが…。
いずれにしろ一度極端に振れてみるという経験は、ある時期、とても大切なことのように思えます。
人生は淡々と続きますね。
ものごとの理解度が上がった(気がする)
日々の生活の中でブログに書けることを探すために、物事をよく観察する癖がついたような気がします。
ブログを始める以前より日常の解像度が上がった(細かく見るようになった)というか?
なにかで聞いた話ですが、人間は言語化出来ないことは理解できないらしいです。
私達(日本語が母国語の人)はものごとを考えるとき、頭の中で日本語を使って考えています。
そのため、ちゃんとした日本語で物事を考えられなければ、きちんと物事を理解できないということになります。
ブログを使って文章を書くという作業は、この能力の向上を促進するので、物事の理解度が上がることに繋がるのかなと感じています。
抽象度を上げるということ
ちょっと脇道にそれますが、頭の良い人というのは、物事の抽象度を上げることのできる人だという話を見たことがあります。
抽象度を上げるというのは、たとえば目の前にマグカップがあるとします。
それの抽象度を上げると以下のように変化していきます。
マグカップ→コップ→陶器→器→物質→分子の結合→原子の結合→素粒子による構成
このように、包括できる範囲が広がって行くことを抽象度を上げるという表現をします。
抽象度が上がるにつれて、ものごとには共通点が増えてゆきます。
私も、この文章を見てくださっているあなたも、個人としては別の存在ですが、「男」という抽象度では同じかも知れませんし、「人間」という抽象度では男女問わず共通となります。
もともと世の中の全ては抽象的なのですが、言葉を尽くしてそれらを可能な限り具体的にすることで、文章によって人にものごとを伝えることが出来るようになります。
一枚の絵画を見て、それを「良いものだ」と思った時に、その気持を文章で表現するとすれば、それはまさに抽象を具体化するという作業であり、これは実に人間的な行為なのだと思います。
まとめると文章を書くというのは抽象と具体を双方向的に行き来することであり、これを日常的にやるとするならば自然に頭脳は鍛えられるのではなかろうかと感じています。
抽象を抽象のまま表現する芸術家の人々も多くいらっしゃると思いますが、大抵の人にとっては日常生活の中で、抽象を具体に置き換える脳力というのは頼りになるものと思います。
やめられなくなった
上述のとおり、3年続いてしまったので、もうおいそれとやめられなくなってきたと感じています。
ブログを書くのは結構しんどいこともあるのですが、なにかの解決策を書くことによって誰かが救われることもあるかも知れませんし、なにより自分がその時なにを考えていたのか、とかどういうふうに変わってきたか、ということを保存できるというのは面白いと思っています。
これからもぼちぼち書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。
本当はもっと、書きたいことはたくさんあるのですが、なかなか全部書ききれません。
それもそのはず、人生は常に進んでいくので、ものごとは常に起こり続け、書くネタは日々溜まっていきます。
35歳にもなると時の流れの加速を感じますが、そんな中にあっても次の1年間、すこしでも多くの出来事をブログのなかでキャッチアップできていければと思っています。
加えて、みなさんにおかれましてもブログを始めてくれたらなあ、といつも私は思っています。
SNSはすっかり人々の間に浸透し、みなさん日々の生活の様子をウェブ上にアップロードすることに抵抗がなくなってきたと感じますが、画像投稿や動画投稿の台頭でそれらSNS上の文字数は年々すくなくなり、ブログを書いている自分としては寂しいなと思うこともあります。
ブログを書くのに、もはやパソコンは必須ではなく、お金も当然かからないので、またみんながブログを書くような時代が来てくれないかなーと密かに願っております。
ブログを書きたいと思う人がもしもあれば、私に相談してくれればと思います。きっと力になれるかと。
以上、本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございました。
次の一年もよろしくお願いします。
更新情報をお届けします
この記事へのコメントはありません。