日記

ルールは人を守ったり、ダメにしたりする

先日、叔父の家でテレビを見ていました。

政府の元偉い人が偉かった当時、総理大臣が不正をしたことを糾弾するという内容のニュースが流れていました。

「この人はなぜ、自分が実際に働いていた時にその事を世間に問わなかったのだろう。」と僕は思いましたが、正直な所、僕には政治の事はよくわかりません。

何しろ、規制を作るのが人間であり、その規制を緩和するのもまた人間であるならば、そこに何かしら、感情の力が働いてしまうのも無理はない事だと思うのです。

農協のおはなし

先日、農協についての話を聞きました。
農業に対する政府からの補助金は、各地域に置かれている農協を通じて農家の人たちに行き渡る事になっています。

補助金というのは例えば「これからはこの新しい品種のイチゴが流行りそうだから作りませんか?作る人には補助金出します」的な感じらしいです。

それで、補助金が欲しい農家の人たちはイチゴを作り始めるんですが、同じ補助金でイチゴを作り始めた農家の人が他にも大勢いらっしゃるので、市場に溢れたイチゴはあっという間に値崩れしてしまいます。

さらにもう一つ問題がありまして、上の例で特に一生懸命な農家さんは頑張ってピカピカのイチゴを農協に納めました。逆に、片手間で作った農家さんもそこそこの品質のイチゴを農協に納めます。それらのイチゴは両方とも重量あたり同じ値段で買い取られてしまうという。

頑張ったのに報われない、それならもう農協と関わりたくないという農家さんは多いらしいのですが、農協を飛び出てしまうと補助金が受けられなくなるという、厳しい状況がある様子。

壁を超えるのは大変だ

「ショーシャンクの空に」という映画で、刑務所に長く服役している男はこんな事を語っていました。

あの壁を見てみろよ。
刑務所の壁はおかしなものだ。
最初はそれを憎み、
次にそれに馴れてゆく。
時間が経つにつれ
それに依存するように
なってしまうんだ。

僕も会社という組織の壁に囲われて生きています。
だから会社という壁の外で独立して頑張っている人たちなどを見ると、かっこいいなあと思いますし、朝は好きな時間に起きられたりするという話を聞くと羨ましいなあなんて、不真面目な憧れを抱いてしまったりするのです。

しかしまあ、自分にとって不利に思えるような規制やルールも、ともすればそれに守られていたりするもののようです。

真の強者は多分、いかなるルールも守らず、また何からも守られない存在でもあるのでしょう。でも多分、そんな人は生きていかれないのではないかな。

ということは結局のところ、自由かそうでないかというのは大した問題ではなく、どこに居ようとも、その人の実力・・・というよりも・・・心構えのようなものが、大切なのではないかなあと思う次第です。

ただ、既存の規制、常識の向こう側には、冒険者だけが手に入れる事の出来るチャンスがある事も間違いのないことで。

危険をものともせずに航海に旅立つ英雄には、この年になっても憧れてしまいます。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

ルールはタイミングによって細かく変更を加えていくべきなんでしょうね。
なければそもそも育たないし、古くなると成長を阻害してしまうような。

しかしまあ、自分自身の心を囲う壁が一番厄介ですよね。
それは、そこにある事にすら気づかなかったりしますから・・・。

 

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