我が家に新しい仲間がやってきた。
Ankerのロボット掃除機、Eufy X10 Pro Omniである。床のゴミを吸うだけでなく、水拭きまでしてくれる。 掃除が終わると、全自動クリーニングステーション(以下、ドック)がゴミを回収し、モップを洗って乾燥まで行うという、とてもえらいやつである。
購入して4ヶ月が経ったのでそろそろレビューしたいと思って筆をとった次第である。
最初はドックに帰れなかった
最初におやと思ったのは掃除機のやつが帰宅する時だった。
掃除を終えると、尻をドックに向けてジリジリと下がり始める。ところが、少し下がっては止まり、向きを直してまた下がる。それを何度も繰り返すばかりで、いつまでたってもドックに入れなかった。
帰ろうとしている気持ちは伝わってくる。がしかし、帰れない。
箱から出したばかりの高級掃除機が延々と尻の位置直しをするのを見守る時間はまるで永遠に感じられた。
結局私は、うろたえつつも自らの手で機械を抱き上げて家に帰した。
センサーやカメラがついていると思われる部分を柔らかい布で拭きつつ、この年になってもまたハズレを引いてしまったのかと泣きそうになったが
その後ファームウェアをアップデートしたところ、機械は一発で尻の位置直しができるようになり、今では毎日すんなりとドックへ戻るようになった。
床はサラサラ、ただしケーブルには注意
この掃除機が来てから、足の裏に伝わる床の感触が変わった。
吸引だけでなく水拭きまでしてくれるので、掃除が終わった床は本当にサラサラになる。自分で同じ頻度の水拭きをするのは難しいので、それを任せられるだけでも十分に助かっている。
カメラとセンサーで障害物を避けるため、家具にゴツゴツとぶつかり続けないのもよい。
昔、中国製の安いやつを買ったときとは、ずいぶん変わっていて驚いた。あいつは完全に、DVDデッキにDVDを入れていないときに流れるスクリーンセーバーの動きしかしなかったから…。

ところが、それもやはり完全ではなく、たまにケーブルをくわえている時もある。
普段はうまく避けてくれるので、こちらにも「うちの犬は噛まない」に近い慣れが生まれるが、気を抜くと床のケーブルへ容赦なく食らいつくときがある。
毎日、報告と不満が届く
掃除の設定や確認は、スマホのアプリから行う。
これがよく出来たアプリで、掃除機が通ると自動的に家の中のマップを作ってくれる。
そのマップに進入禁止エリアを置けば、床に壁を置かなくても、その場所へ入らないようにできる。
そして掃除が終わるたびに、今日もここを掃除した、と報告してくる。
家の中を働いて回った跡が地図に残っているのを見ると、大したやつだなと少し愛おしくもなる。
一方で、だいたい毎日、何かしらの不満も漏らす。我々人間はその通知をみて、掃除が終わったあとの始末をする。床を拭く仕事は減ったが、機械の世話をする仕事や時間は確実に増えた。
特に忘れてはいけないのが、汚水タンクの処理である。
汚水を捨てずに放置すると、完全にザリガニが死んだあとの水槽の匂いになってしまう。
平日に休みを取って実家へ帰っているとき、いつもの時間に掃除機が動き出すと、自動的に中学生の時に飼っていたザリガニの水槽を思い出す。そういう体質になった。

掃除機のために床を片付ける
ケーブルや小物は床からどける。自室に至っては、ゴミ箱まで棚の上に乗せて、機械の掃除に備えるようになってしまった。
掃除機が走りやすい環境を整えていたら、いつの間にか床にものを置かなくなった。よく聞く話だがご多分に漏れず我が家もそんな感じになった。
自分では後回しにしていた床の片付けと水拭きが日常に組み込まれ、家の中は以前より整いやすくなったと思う。
水拭きまで日常的に任せたい人には、かなりおすすめできる。一方で、床の物を毎回片付けるのが難しい家や、完全にノーメンテで動き続ける機械を期待している人には向かないと感じる。
色々あるけど、ひとまずまあ今日も床はきれいになったのだった。
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