レビュー

堀江貴文氏著「ゼロ」を読んだ感想

「35歳までに読んでおくべきビジネス書」という記事を見て、ランク入りしていたこの本を買って読んでみました。

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
堀江 貴文
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 268

サブタイトルの「なにもない自分に小さなイチを足していく」というフレーズが気に入って買いました。

つまり本の内容もそんな感じの話で、世の中には掛け算で楽に結果を出そうとする人が多すぎる。

しかし、0に何をかけても0で、最初は0 に1を足して行くしかないという話です。

この話には掛け算ができるようになるには、十分な足し算がまず出来る必要があるという事も含まれているのでしょう。

堀江貴文さんの自叙伝

この本で初めて知ったのですが、堀江さんは福岡県の八女市で出生されたという事です。
家は決して裕福という訳ではない、中流家庭で育たれたとの事。

小学校、中学校の勉強はダントツ、しかし中学校に入ってから手に入れたパソコンの世界にドハマりすることで高校からは落ちこぼれに。

このままだと家庭の事情から、九州を出る事が出来ないと感じた彼は、一念発起して東大を目指した。そして合格。

その後、大学在学中に起業、いち早くインターネットの可能性に気付き、その発展の波に乗って彼の会社もまた大きく発展していきました。

そして、球団の買収やTV局の買収を画策、選挙に出馬の後に、粉飾決算の容疑で逮捕されました。

言い渡された懲役は2年4ヶ月で実際は1年9ヶ月に及んだという事で、その間に彼はゼロに戻ったと言っておられます。

時間に関する事

未来をある程度見据えて動く事、僕は結構大切なのかなと思っていたんですが、堀江さんに言わせるとそうではないらしく。

とにかく「今」が最も重要であると。
人生には今しかないし、未来とはその「今」の積み重ねで作られるものならば、今を全力で生きるべきであるという事です。

タイム・イズ・マネーという言葉は間違っているとも述べられています。
お金は増やせるが、時間は誰にも増やすことが出来ないと。
タイム・イズ・ライフであると。

最近自分もだらしない事が多く、時間に対してルーズになっている様なところがあったので、これは肝に命じて行きたいですね。

タイム・イズ・ライフです。

自分の人生も、人の人生も大切にして行きたいものですね。

責任に関する事

よく子供時代に戻りたいと、僕は思う事があります。
全てが未経験でキラキラしていたあの頃、過ぎ去りし日々、二度と戻れない故に美化されまくってます。

しかし、堀江さんはそういう気持ちが理解出来ないとおっしゃっています。

なぜなら、子供には「自由」がないから。

なぜ子供には自由がないのか、それは「責任」がないから。

責任の重さとはそのまま自由の重さなのだと、堀江さんは本の中で言っておられます。

自由がない生活に戻りたいとは思わないという事でしょう。

僕はそれでも子供時代に戻ってみたいですが(笑)やっぱり暇でしょうけどね。
まあ行けば行ったで、すぐ飽きるのかな〜。

堀江さんが未来にやりたいこと

本の中に書いてあったことですが。

かつて、1990年時点でソ連に対して15億円ほど払えば行けた宇宙旅行は20年の時を経て今いくらになっていると思いますか?

なんと70億円かかるということです。全然値下がってないどころか大幅値上げです。

理由はアメリカがスペースシャトルの運用をやめた事で、ロシアからしか有人宇宙飛行が出来ない。
独占状態になったロシアは価格を高騰させているという事です。

この現状に風穴を開けたいという事です。

いやーすごいスケールの人ですね。

この本を見れば、彼がただ持って生まれた能力に依ってだけではなく、努力の人であるという事がわかると思います。

書いてある内容はほぼ全て「言うは易し、行うは難し」のオンパレードです。

これまで活字は技術書などしか読んで来なかった自分ですが、こういう本も前向きになれて面白いなと思いました。

読書の秋、皆さんは何を読まれるでしょうか。
もし、何かの本で面白いと思われるものがあればぜひご紹介いただけると幸いです。

それでは、また。

 

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