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配偶者控除の廃止に想う常識の移り変わり

配偶者控除が見直されるらしいですね。

そもそも配偶者控除ってなんでしょうか。
社会人の人なら何度か耳にしたことがあると思います。

どういうものかというと。

パートで働く奥さん等の年収が103万円以下ならば、夫などの世帯主の課税所得から38万円の控除が受けられるという制度です。
俗に「103万円の壁」と言われるらしいですね。
詳しくはこちら→No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか|所得税|国税庁

この制度がある事で、世の中の夫の扶養に入っている奥さんは103万円以上の給与をもらわないように調整してお仕事されてる人が多いという事です。

これが、2017年の1月からは配偶者の年収を問わず、一定額を世帯主から差し引く案になるだろうという事です。

理由はいくつかあるんですが、主な理由は「時代に合ってないから」なんですね。

昭和の頃の様に国民の大多数が「旦那が稼いで奥さんが補助をする」的な時代においては庶民に減税の恩恵をもたらすものでした。
しかし現在、当時と比較してデフレが進行し賃金水準が下がっており、そうした大黒柱だけで成る家庭が少なくなっている事で、むしろ単身者や共働きの家庭が相対的に不利益を被っている事がこの税制の廃止の根拠となっているようです。

国としては潜在的な労働力を顕在化させる事によって税収をあげれるし、という事で配偶者控除廃止は濃厚と見られています。

配偶者控除廃止による問題点

まあしかし、児童福祉関連の施策が整わないまま、こういう状況になるというのは多くの問題があると思いますね。
これまでより夫婦であるメリットが削がれる訳で、ひいては出生率の減少に響くと思われます。

女性の社会進出化の一助となると言われていますが、これはつまり市場においての労働者の就職競争率が上がるという事です。
失業率は増加する事になるでしょう。

時代と常識はどんどん変わる

うちは母親が専業主婦でしたので、この制度の恩恵を受けていた家庭だったかと思います。
しかし今このように一つの法律によって、僕の育ってきた頃にあった常識が変わっていきます。

あるいは発明や知見の発達によっても常識は変わっていきます。

身近によく言われる事ではスマートフォンをはじめとするモバイル通信技術の発達と普及。
20年前と現在の街角では、人々の形態が大きく変わった事だろうと思います。

今ではある種ステータスとして存在する腕時計は100年ちょっと前には影も形もありませんでした。

朝昼晩に3回食事を摂る事が推奨され始めたのは1935年以降になってからです。
この習慣が出来てから生活習慣病が増えたという説もあります。
僕自身子供は3食の方がいいと思うし、人の環境によってそれぞれのデリケートな問題ですが。

僕達が「常識」と刷り込まれた情報は、僕達が生きている時間、あるいはわずかに前から存在する習慣に過ぎないのですが、ややもすると大昔からそうであったかの様な錯覚をしがちです。

常に変わる準備を

つまり僕が今何を思っているかというと、求められるのは臨機応変さではないのかなと。

ここ100年くらいの歴史をふりかえれば、テクノロジーの発達に伴って世の中の流れはどんどん加速しています。
これまでの常識の陳腐化する速度はますます早くなって行くと思います。

逆に、人々の持つ変わらない想いもあると思います。
それは「健康」とか「誠実さ」の類であると思いますが、書きだすと長くなるのでこのあたりはいずれ別の機会に。

未熟さゆえになかなかまとめきれません。
少しずつでも改善できたら良いなあと思いながら精一杯書かせてもらっています。

いつもご覧いただきありがとうございます。
それではまた。

 

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