日記

5ヶ月間働かないでいて感じたこと

先日3月1日に再就職をしました。

2022年の9月6日から働かない生活を始めて5ヶ月、ついに年貢の納め時が訪れました。

働かない生活というのを昔から一度はやってみたかったのでしたが、実際にやってみてどうだったか、ということを、まだ記憶に新しいうちにここに記して置きたいと思います。

半年くらい働かずに過ごしてみるか

そう思って次の仕事を決めることなく仕事をやめました。

長い人生の中でまとまった期間なんの組織に属することも、なんの義務に縛られることもない生活というものを送ってみたかったのです。

結論から言うと、私の場合、いわゆる開放感というものを味わえた期間は、5ヶ月間のうちせいぜい2ヶ月ほどだったように思います。

はじめの1ヶ月は変な感じでした。朝起きて、会社に行く支度をすることもなくぼんやりとしている。

妻も仕事をやめていたので、夫婦二人とも無職で、子供を連れてぶらぶらと遊び回っていました。

ちょっと体の調子でも整えるかと、この時期整体に通っていたのですが、平日に予約をしていたのにも関わらず、これまでの習慣に引っ張られて脳内で勝手に予約の日が土曜日に変換され、平日の予約をすっぽかすということが2回も起こりました。

2ヶ月を過ぎたころから少しずつ不安になってきた

2ヶ月を過ぎたころ、当時の会社からいただいていた有給消化がすべて尽き果てて、いよいよ完全に無職となりました。

それに伴ってハローワークに赴き、失業保険の申請をします。

そして4ヶ月目を過ぎた頃から収入が完全に途絶えた時期が出始めました。

ハローワークの失業保険の受給が始まるのもこの頃からですが、失業保険の受給に備えて副業関連を一切やめてしまう必要があったからです。

それで、不安になってきました。

この頃は一分一秒生きるのも金がかかるんだなあと、一分一秒ごとに貯金を切り崩しているのだなあ、などと考えておりました。

そして日々はあっという間に進んでいきます。

これは結構面白い発見だったのですが、仕事をしないと毎日がのんびりとゆっくりと過ぎて行くのかなと予想していたのですが、実際は全然そんなこともなく、仕事をしているとき以上の速度感で過ぎていきました。

仕事をしない間は自分の研究をするぞ!と意気込んでいましたが、次第に全然落ち着いて研究できるような気持ちではなくなっていました。

2023年1月中頃から職探しを開始

私の住んでいる街でなにかシステム開発、保守、運用系の仕事を自分で始めて見るか、とも一時期思いました。

しかし私のできることを鑑みて居住地の市場調査をしてみたのですが、とてもじゃないが家族3人で食っていくのは無理ではないかな。と。

事業は育てるにも時間がかかりますが、そんな時間は私達一家にはありませんでした。(両親無職、子供一人)

ということで、ここはやはり私が職に就かないといけないなと一念発起しまして、経験を生かす形で地元のシステム系の仕事を探したのですが、正直なところ家族3人で食っていくのは難しそうな仕事ばかりでした。

そんなことを思いながら過ごしていたある朝、「リモートワークで東京で働く」という天啓が下りました。

そこで早速ウェブ上のPaizaというITエンジニア系の求人サイトを開いて、コーディングテストを受けました。

結果、私はB級エンジニアということになりました(笑)

「なんだってんだい!人のことバカにして!!」

と思い、A級の問題に挑むもことごとく必要点数に届きませんでした。

なるほどこれはどうやらクリアに必要な知識が完全に欠けているらしい、と大体2日後くらいに頭をよぎりましたが何故かここで「出来ラァ!」という天啓が下りまして、オレオレ解法を開発してテストを通そうとするもすべて失敗。天啓はいつも必ずしもあてになるとは限らない。

諦めて競技プログラミング系のアルゴリズムを勉強し直したところ、最終的に無事最高のS級ランクの認定を受けることができました。

勉強にはこのテキストが役に立ちました。

AtCoder 凡人が『緑』になるための精選50問詳細解説

S級になると、なかなか良さげな求人が色々入ってくるようになりました。

そうして最終的に東京にあるIT系の会社にフルリモート正社員として雇ってもらえることになりました。



訪れた安寧の日々

結局、十分に暮らしていける収入のないまま無職になってしまうと心が大変、という至極当たり前の結論を得ました。

しかし半年間無職をすると決めてそのための計算もだいたいしていたのにも関わらずこんなに早く心が折れてしまうとは。

でもこんな当たり前の気持ちも実際にやってみないと分からんものだよなあ、とは思います。

それに思ったより自由で開放的というわけではありません。些末なことから大きなことまで結局のところ日々いろんな義務はつきまといます。

これは社会で生活するということに依るもので、特に子供がいると日々しなければいけないことをなくすことは実質不可能でした。

まあそんなことをしみじみと思いながら、今はひとまず家族3人で暮らしていける基盤が整い、世帯主として安心しています。

新しい職場(仮想空間)も学ぶことが多くて面食らっていますが、優しい人が多くてなんとかやっていけそうです。

しかしこの西の果てから東京の会社に勤務できるようになるとは、インフラを整えてくれた先人たちへの感謝の念がたえません。

そしてこの勤務形態、エンジニアにとっても企業にとっても非常にいい仕組みだよなあと。

このあたりについて思ったことは次回書いて行きたいと思います。

本日もG線上のきりんにお越しくださりありがとうございました。

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