エッセイ

ヴィファーレン長崎を応援しよう!と突然テレビから言われる違和感

ちょっと前に店でラーメンを食べていたときの事。

視界の端っこの方で何の気なしにテレビを見ていると、地方テレビ局のCMが流れていた。
詳しくは覚えていないのだが、サッカーに関連する様子の映像だった。

そしてCMの最後に「ヴィファーレン長崎を応援しよう!」とナレーションの人が言ったのだった。

僕は瞬間、この言葉がとても心にひっかかるのを感じた。
具体的には
人がラーメンを食べているのに、なんだね君は、突然に、そんな・・・。 という心境。

あらかじめ言っておくと、そもそも僕はスポーツ観戦にあまり興味がない。
なのでヴィファーレン長崎についても、地元のサッカークラブである事以外何もしらない。

もちろん、あのテレビCMが僕にだけ向けたものではなく、そのうえ僕がやたらひねくれた受け取り方をしているのは百も承知だ。

しかし、食事をしている時に突然、まったく知らない相手から「応援しよう!」と言われる事は気持ちのいいものではなかった。

今これを書きながら思い出したのは漫画「孤独のグルメ」の有名な一節である。
「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われてなきゃあダメなんだ」

つまり僕が言いたいのは
飯時に電波の力にモノを言わせて「応援しよう!」なんて無遠慮なCMを流しているヴィファーレン長崎の広報は、顧客視点が足りていないと言わざるを得ないということだ。

あ、ヴィファーレン長崎自体が制作、放送しているとも限らないか。

なんにせよ、せめてこの場合「応援してくださいね。」くらいの下から行く感じは人気商売として最低限かと思う。

または「応援してみる?」「応援したいと思います?」などと語りかけてみるのはいかがだろうか。

意表をついて「加勢を願いたもうぞ」なんて武士語で言ってもらえたならば、「ヴィファーレン長崎、一度見てみるか」という気持ちになったと思う。
蛇足だが、そうして見に行ったウェブサイトの選手紹介ページで全員が見事なちょんまげ姿だったなら、僕は一瞬で恋に落ちるだろう。

いずれにしても、あのCMの目的は、そのまんま「ヴィファーレン長崎を応援して欲しい」事だと思う。

応援して欲しいのなら素直にそう言えばいいのに、「応援しよう!」なんていう言い方は可愛げがない。

なにごとによっても、物事には可愛げが必要であり、
同じ目的を達成するのでも、言葉の使い方一つで絶妙に効果が違ってくるだろう
という事を思ったのでした。


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