エッセイ

ぼくが自分の直感を信じずにバカを見たはなし

先日、高速道路で鹿児島から佐世保に帰ってきている時のことです。

車で道を走っていると遠くから「左によれ」の表示。

高速道路上で震災の復旧工事があっていた

highway-tunnel

熊本のあたりで震災による道路の復旧工事のために渋滞が起こっていました。

ぼくは左車線を維持したまま、並んでいる車の最後尾にならびました。

しばらく並んでいるとおかしなことに気が付きました。

右側の車線はまったく詰まる様子がなく、ビュンビュン高速で車が走り抜けていくのです。

「このひとたちは左によれという表示が見えなかったのかな?」とぼくは思いました。

それから10分後、いぜん渋滞は解消されず、ゆっくりゆっくりと車列は進んでいきます。

左車線だけ。

右車線は相変わらず詰まることもなく好調に車を運んでいます。

当然、ぼくは右車線にうつるべきか迷いました。

「しかし、ここまで左側で頑張ってきたんだ。あとから改めて左車線に入るために苦労するのはやっかいだぞ。」

そう思って左車線にとどまっていました。

そうこうしていると左車線に並んでいた車が右車線に移って走り抜けていく姿などを目にしました。

「左によれって表示見えてるよね?いままで一緒に左側に並んでいたのに!うらぎりものぉぉ!」と困惑を隠せないぼく。

「でもきっと、そのうち右側の車線は詰まってしまうに違いない。その時に後悔しても遅いんだぜ!」

そう考えてまた10分ほど経ちましたが、相変わらず右車線ではスムーズに車がながれていました。

この時点でぼくのイライラはもうMAX。

しかしここまで左車線で頑張ってきたのに、右車線に移ったとして、しばらく走ったらまたすぐ左車線に入る苦労をするのかどうか。

はたしてあとどのくらいここで渋滞にはまるのか、右車線の先はどうなっているのか。

判断材料のない状況で、決断に迷えば迷うほど時間はすぎ、ぼくの中のこのまま左車線にいたほうがいいという気持ちは大きくなっていきます。。

結局、ぼくは最後まで右車線にうつることはせず、たっぷり40分ほど渋滞にどハマって熊本をあとにしました。

左車線と右車線がとうとう合流して、一車線になるポイントのところでも、右車線にたいした混乱は起こっていませんでした。

左車線の人はみんな基本的に「素直でいいやつ」(笑)ですからね・・・。

加えて右車線から左車線に割り込ませてもらった車たちは、一車線に収束するポイントに近づくにつれ増えていくわけで、その人達は右車線からの車を左車線にドンドン入れてあげるというわけで。

最初の時点で右側に行ったほうがいい、という直感はあったのに。

めんどうくさい気持ちや、波風を立てたくない気持ち、そんな弱い心がぼくの行動をしばったのでした。

高速道路の「左によれ」という標識。

これを守らなかったからと言って、失うものはなにもなかったのです。

これを守ったからと言って褒められることもありません。

法律に違反しているわけでもなんでもないのだから、直感を信じていけばよかった。

自分の頭で考えて動けばよかった。

みんなが並んでいるから、そこが正しいなんて根拠はどこにもないのです。

この一件で、そんなことを学んだような気がします。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

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ぼくたちの人生はぼくたちのもので、選択をあやまったとしても誰にも責任をもとめることはできません。

「左によれ」の標識は手前にありすぎとか、いろんな文句を思いつくことはできますが、手前にありすぎることにしてしまったのはこの場合、ほかでもないぼく自身なんですよね。

 

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