エッセイ

金のさかなのお話

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彼女の妹はまだ小学4年生。

学校の授業のなかでも道徳の時間が好きらしい。

先日福岡にむかう車の中で、道徳の授業中にテーマとなった面白い話を聞かせてくれました。

僕が理解した話の内容をまとめてみます。

金のさかな

あるところに貧しい老夫婦が住んでいた。

おじいさんがある日釣りに出かけた時、金色の魚が釣れた。

金の魚「見逃してくれんか、なんでも叶えたるから。」

おじいさん「なんもいらんから、海にかえるんやで。」

金色の魚は喜んで海に帰っていった。

家に帰っておばあさんにこの事を話したおじいさん。

おばあさん「なんでそのまま逃がしたの?そしたら、ちょっと綺麗な洋服もろてきて」

おじいさん「オッケイ」

金の魚の元に戻ってきたおじいさんは、おばあさんに言われた事を魚に頼みました。

おじいさん「おばあさんが言うから、綺麗な服をくれんかな」

金の魚「よかたいよかたい」

おじいさんが家に戻ると、おばあさんの願いは叶っていました。

気をよくしたおばあさんの、おじいさんにたいする要求は少しずつエスカレート。

おじいさんはその度に、金の魚にお願いに行ったのです。

そして何度かそういう事が繰り返されたある日、おじいさんは少し申し訳無さそうに、また金の魚にお願いしました。

おじいさん「おばあさんが言うから、家を豪邸にしてくれんかな」

金の魚「・・・」

金の魚は何も言わずに、海の彼方に泳いで去ってゆきました。

そして豪華な暮らしも始まりの時のように戻ってしまいました。

おじいさんとおばあさんとさかな

授業ではいろんな意見が飛び交ったらしですが、僕がこの中で一番ダメだなあと思うのは、おじいさんです。

おじいさんは最初に「何もいらない」と魚に言ったにも関わらず、おばあさんの使いっぱしりとして何度も魚にお願いをします。

魚は義理がたいやつです。自分の恩人であるおじいさんの顔を立てるためにひと肌もふた肌も脱ぐのです。

そもそも恩人というのもおかしいかもしれませんね。釣りあげたのもおじいさんで、おじいさんには痛い思いさせられているわけですから。

そんな状況にも関わらず、魚にお願いをしつづけるおじいさんとおばあさん。

おばあさんは確かに欲深い。罪深い程に欲深い。

でも正直なんですよね。自分の欲望に。彼女の行動には嘘がないのです。

そしておじいさん。

おじいさんは「おばあさんの為」という言い訳を掲げて魚に何度もお願いにゆくワケですが、そこに利己心はなかったのだろうか。

きっと魚が願いを叶えてくれるたびに上がる生活レベルや、願いが叶っておばあさんの機嫌がよくなる事へのある種、味をしめていたような所があったのだと思います。

そうして気持ちを踏みにじられた魚は、最終的にすべてを奪い返してしまうのですね。

このお話の教訓

この話には色々な教訓が含まれているものだと思いますが、僕はおじいさんの覚悟のなさを一番つよく感じました。

「何もいらんよ」と最初に語った言葉に覚悟がなかった。

この物語の中、おじいさんだけが嘘をついていたような気がします。

覚悟も、誠意もなかった。それを見透かした魚は、もういたたまれなくなったのでしょう。

本日もG線上のきりんにおこしいただきありがとうございます。

しかし覚悟をもって嘘をつくものの顛末は、その覚悟の持ち主に委ねられる気がします。

それではまた♪

 

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